保養所から会員制リゾートへ変化してきた今 企業が会員制リゾートを選ぶ理由をご紹介!
ここ数年会員制リゾートを利用する企業について様々な記事やニュースを目にします。 なぜ企業は会員制リゾートを選ぶのか? 会員制リゾートを利用するメリットは? そんな疑問に、今回はあまり知られていない会員制リゾートの種類や仕組みを調査しました。
目次[非表示]
- 1.リゾート会員権とは
- 2.会員制リゾートの種類
- 2.1.東急ハーベストクラブ
- 2.2.ザ・グランリゾート
- 2.3.エクシブ
- 2.4.ポイントバケーションリロ
- 3.企業保養所の種類
- 4.企業保養所の現状
- 5.企業保養所と、会員制リゾートとの違い
- 6.企業が会員制リゾートを検討する上で重要視するポイント
- 6.1.節税対策・経費削減
- 6.2.利用者の満足度
- 6.3.利用システム
- 6.4.ワーケーション
- 6.5.利用頻度・利用目的に合った商品を選ぶ
- 7.ポイントバケーションリロ(PVR)のサービス事例
- 8.最後に
リゾート会員権とは
リゾート会員権には所有権型と、利用権型の 2 つがあります。 それぞれの特徴・デメリットを把握し比較することが、リゾート会員権を検討する上でとても重要となります。
所有権型
リゾートホテルやリゾートマンションの一部の所有権を数名で共有し、持ち分について不動産登記し、資産として所有します。 「資産価値・売買可能・ステータス」等のメリットに対し、「初期費用が高額になる・固定資産税の負担・価値の下落」等がデメリットとして挙げら れます。
利用権型
回数制・ポイント制等があり、不動産登記がなく、資産性はありません。 「売買不可・資産価値がない」等のデメリットに対し、「初期費用が低額・固定資産税が不要」等のメリットが挙げられます。
会員制リゾートの種類
会員制リゾートの商品は、運営会社によって権利や利用システムが異なり、どれも魅力的な商品ばかりです。 それぞれに強みがあり、企業が求める様々なニーズに合った商品を選択できるのも会員制リゾートが選ばれる理由の 1 つです。 いくつか特徴的な商品をご紹介いたします。
東急ハーベストクラブ
ホームグラウンド券・相互施設利用券のチケットが年間ごとに発行され、1 枚で 1 泊 1 室が利用可能なチケット制。 1988 年から続く歴史ある会員制リゾートで知名度も高い。
ザ・グランリゾート
西日本に施設が多く、地元食材を使ったこだわりの料理や、様々なイベントも好評です。 所有権と利用権の 2 つ権利があり、ニーズにあった権利を選択できます。
エクシブ
代表的な高級ホテルとして、高級感溢れる客室は圧巻です。 豪華な料理にも定評があり、高級レストランとしても人気が高い。
ポイントバケーションリロ
別荘をコンセプトに、コンドミニアムの客室が特徴的です。 別荘タイプの客室なので、ご家族・ペットとの利用に最適です。
企業保養所の種類
企業保養所の種類は、レストランやプールを完備している大規模施設から、「戸建て」や「リゾートマンションの区分所有」といった、個人所有向けの別荘を、企業が保養施設として所有するケースもあり、建物の規模は大小様々です。
企業保養所の利用者は、従業員やその家族がメインですが、中には OB も利用可能な企業もあります。 企業保養所の運営方法は規模により様々ですが、大規模施設は運営会社に委託するケースや、企業が運営会社を子会社化するケースがあります。
企業保養所の現状
企業が保養所に求めるニーズは年々変わってきております。しかし多くの従来型の企業保養所は、費用対効果・合理性といったところから時代のニーズに合っていません。 現在、企業保養所に代わり注目されているものに、会員制リゾートがあります。
会員制リゾートは企業が求める時代のニーズに対応しており、種類も充実しております。
そのため企業は、従来の保養所を閉鎖し、施設は売却されるか解体されます。 閉鎖された企業保養所は、リゾートクラブの運営会社が購入し、新たに会員制リゾートとして生まれ変わるケースも少なくありません。 上記の流れから、企業は保養所から会員制リゾートへ切替えるケースも増加傾向にあります。
企業保養所と、会員制リゾートとの違い
多くの企業保養所は、バブル期に建設されており、築年数が古く老朽化が進んでおります。そのため高額な改修工事費や、維持管理費を企業が負担する必要があります。
会員制リゾートの場合、経年劣化により老朽化した建物は、運営会社が定期的にメンテナンスを行うため、改修工事や、建物の維持管理が不要なので、改修工事費・維持管理費も節約できます。 また、会員制リゾートは企業保養所と違い、利用施設の数が多く、利用施設を選べるのも大きな魅力です。
企業が会員制リゾートを検討する上で重要視するポイント
会員制リゾートには複数の種類・特徴があります。 企業の規模やニーズに合った商品を検討する上で重要視するポイントについてご紹介いたします。
節税対策・経費削減
商品の権利や種類によって計上方法も違い、契約・支払いのタイミングも重要になりますので、経理上の仕組みをしっかり理解することが重要です。 不動産所有権付の権利には、固定資産税・相続税等の税金が対象となり、税務上の専門的な知識が必要となるため税理士等、専門家に相談しながら検討することをおすすめいたします。
利用者の満足度
高齢化、長生き時代の現代では、3 世代家族が利用するケースが増えており、乳幼児に便利なキッチン付きや、家族団らんが過ごせる LDK タイプのコンドミニアムが人気です。 従業員が求めるニーズを把握するためにも、市場調査や社内アンケートの実施が有効的です。
利用システム
利用システムは、チケット制・タイムシェア制・ポイント制等、商品により様々です。
3 つのシステムについて特徴、デメリットをご紹介します。
〈チケット制〉:優待チケットや無料チケットが配布される
メリット:チケットを持参していれば会員以外も利用可能...等
デメリット:紛失時の再発行...等
〈タイムシェア制〉:利用施設・利用日が確保されます。
メリット:予約する手間がない...等
デメリット:複数人で利用する場合、予定が組みづらくなる...等
〈ポイント制〉:ポイントに応じて回数や日程を利用者が決める
メリット:自分のペースで楽しめる・好きな時に好きな場所に行ける...等
デメリット:直前になると予約が取りづらい...等
実際の施設に宿泊して商品を検討する、「体験宿泊」を実施している企業もありますので、より具体的に検討する上で「体験宿泊」に参加して利用システムを理解することをおすすめします。
ワーケーション
コロナ禍で需要が増えたワーケーションに、リゾートワークという新たな働き方が注目されております。
リゾートワークで重要視するべき、〈ネット環境〉・〈オン/オフの切替え〉についてご紹介いたします。
〈ネット環境〉:「通信速度が遅い」・「繋がりづらい」等を防ぐため、ネット環境は事前に調査しておく必要があります。
〈オン/オフの切替え〉:「オン/オフ」をはっきりさせるために、客室は自宅のようにゆっくり寛げる別荘の様なコンドミニアムタイプが最適です。 設備としては、温泉・プール・ジムといったレジャー設備も「オン/オフ」の切替えには重要なポイントです。
利用頻度・利用目的に合った商品を選ぶ
年間の利用頻度を事前にシュミレーションすることで、企業に適した商品が選びやすくなり効果的です。 「ポイント制」は、利用頻度に応じてプランが選べるため、会社の大小問わず様々な企業に適しております。
ポイントバケーションリロ(PVR)のサービス事例
ご利用スタイルは様々ですが、昨今増えているのが、ワーケーション利用です。 コロナも落ち着きだした最近では在宅ワークから、リゾートワークを導入される企業様が増えております。 社員様により良い環境で仕事をしてもらい、より良い成果を上げてもらうためにリゾートワークは最適です。
最後に
ここ数年で働き方は急激に変化しました。それに伴い企業は新たな取り組みが必要とされております。企業、従業員双方にとって有効的な新たな変化を求める企業は、今後会員制リゾートを検討してみてはいかがでしょうか。 会員制リゾートについてまだまだ説明しきれない部分はありますが、今回感じたこととして、企業が保養所を所有する時代から、合理性を追求する時代に変化した今、企業と会員制リゾートの関係は今後益々深まって行くことでしょう。