病院が用意すべき福利厚生16種類!看護師・医師に向けたポイントも解説

「病院の福利厚生を充実させたい」

「どのような福利厚生を導入すればいいだろう」

本記事に辿り着いた方は、上記のようなお悩みを抱えているはずです。福利厚生を充実させると従業員の働く意欲が増すほか、より良い職場環境を提供できるようになります。離職率も下げられるため、病院のイメージアップにもつながるでしょう。

長時間労働になりがちな病院現場ですが、現代では病院にも福利厚生の充実は必要不可欠といえます。本記事では、病院が用意すべき福利厚生を16個紹介します。福利厚生の概要や導入する際のコツなども解説しているため、併せて参考にしてみてください。

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福利厚生には2種類ある

そもそも福利厚生とは、給与以外に従業員に支払う報酬やサービスのことです。従業員とその家族の健康や生活を向上させるために実施しています。なお、福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類に分類できます。それぞれどのような福利厚生なのかを詳しく見ていきましょう。

法定福利厚生

法定福利厚生とは、法律で加入が義務付けられている福利厚生のことです。法定福利厚生には、以下の6種類があります。

  • 健康保険:従業員やその家族が病気や怪我などによって病院での治療が必要になったときに利用できる医療制度のこと。
  • 厚生年金保険:企業に勤める従業員が加入する公的年金制度のこと。年金自体は65歳以降に受け取れる。
  • 介護保険:介護が必要になったときに利用できる給付金制度のこと。40歳以上の加入が義務付けられている。
  • 雇用保険:従業員が失業したときに、失業手当の給付などを利用できる制度のこと。保険料の負担割合は企業によって異なるものの、一般企業では企業負担が2/3、従業員が1/3に設定されていることが多い。
  • 労災保険:勤務中や通勤中、もしくは帰宅中に事故などで怪我をした場合に受け取れる給付金制度のこと。業務が原因とされる病気や障害、死亡も給付の対象とされている。
  • 子ども・子育て拠出金:児童手当や子育て支援事業などのために、納付が義務付けられている税金のこと。保険料はすべて企業が負担する。

これらの法定福利厚生は、企業に勤めるすべての従業員に加入してもらわなければいけません。そのため、どのような法定福利厚生があるのかをきちんと理解しておきましょう。

法定外福利厚生

法定外福利厚生とは、企業が任意で加入する福利厚生のことです。法定福利厚生のように法律で加入が義務付けられていないため、企業にあった福利厚生を選んで導入できます。そのため、企業によっては法定外福利厚生を1つも導入していないケースもあるでしょう。

しかし、法定外福利厚生を導入すると企業の働きやすさをアピールできたり、従業員の生活の質(QOL)を向上させたりといったメリットが生まれます。企業に適した人材を集めるためには、より良い法定外福利厚生を導入するのがポイントです。

病院で福利厚生が重視される理由

病院で福利厚生が重視される理由は、主に以下のとおりです。

  • 経済的な負担を減らせる
  • 働きやすい環境を作れる
  • 健康管理にも役立てられる

それぞれの理由を詳しくチェックしましょう。

経済的な負担を減らせる

病院で福利厚生を整備すると、従業員の経済的な負担を軽減できます。例えば、住宅補助やローン補助が受けられる福利厚生を導入すれば、自宅にかかる固定費負担を減らせます。住宅にかかる費用は生活に必須であるため、軽減されると家計が助かる人も少なくないでしょう。

また、研修の参加費用や交通費などを負担できる福利厚生を導入すれば、医師や看護師の経済的な負担を減らしながら知識を身につけてもらえます。

働きやすい環境を作れる

福利厚生は従業員にとって働きやすい環境を作れます。託児所や保育所を併設することで、子育て中の従業員が働きやすくなるはずです。また、産後も同じように働きやすい環境を準備しておくと、若い世代も長く勤めてくれる可能性が高くなります。

他にも、家族の状況に応じて介護休暇を取得できたり、時短勤務で働いたりできると、長期間働きたいと思ってもらえる職場環境を整備しやすくなるでしょう。

健康管理にも役立てられる

病院の福利厚生を整えておくと、従業員の健康管理にも役立ちます。例えば定期的に健康診断を受けられる福利厚生を準備しておくと、従業員自身が体調面をセルフケアしながら勤務できるでしょう。

病院によっては医師や看護師だけではなく、その家族の健康面までサポートできる福利厚生を導入しています。社会人になると、自費で健康診断を受けに行く人は多くありません。元気に長く働いてもらうためにも、従業員の健康サポートは欠かせないといえるでしょう。

病院で福利厚生を充実させるメリット

病院で福利厚生を充実させることで得られるメリットは、主に以下のとおりです。

  • 良い人材が集まりやすい
  • 病院のイメージアップにつながる

本章では、福利厚生を充実させることでどのようなメリットを得られるのかを詳しく解説します。

良い人材が集まりやすい

病院の福利厚生を充実させると、良い人材が集まりやすくなります。そもそも求職者のほとんどは、就職や転職を行う際に福利厚生を確認します。そのため、福利厚生が充実している病院ほど求職者にとって魅力的に見えるため、人材が集まりやすくなるのです。

特に、他の病院では導入していないような福利厚生があったり、求職者にとって魅力的な制度があったりすると、より人材は集まりやすくなるでしょう。

従業員の満足度が向上する

医師や看護師をはじめとする従業員の満足度を向上できることも、病院の福利厚生を充実させるメリットでしょう。なぜなら、福利厚生が充実している病院はワーク・ライフ・バランスを実現できるため、従業員が長期に渡って働きたいと思える環境が整うからです。

プライベートを充実させることで仕事への意欲も生まれ、高い集中力で個人の能力を発揮できます。

クリニックの場合、福利厚生は必要なのか

病院よりも規模の小さなクリニックにおいても、福利厚生は必要です。ただ、個人で開業した小規模なクリニックであれば保険の加入対象とならないケースもあり、福利厚生を導入しないまま開業しているケースも珍しくありません。

福利厚生が充実しているクリニックは少ないからこそ、力を入れれば競合他社との差別化につながります。求職者の中には福利厚生の充実さを求めて病院やその他の施設に転職、もしくは就職することもあり、働きやすさを重視する人は多くいます。

福利厚生を充実させるほど保険料の負担は大きくなりますが、より良い人材を確保することや長期的に働いてもらうことを実現するためには必要な経費といえるでしょう。

病院で提供されている法定外福利厚生の具体例

それでは、病院で提供されている法定外福利厚生にはどのような種類があるのでしょうか。本章では病院で導入されている法定外福利厚生の具体例を紹介します。

「福利厚生をより良くしたい」「さらに働きやすい環境を整えたい」といったお悩みを解決する際の参考にしてみてください。

通勤手当

通勤手当とは、通勤にかかる費用を負担する制度のことです。電車やバスを利用して通勤する人には運賃が支払われ、自家用車やバイクを利用する場合は距離に応じたガソリン代が支給されます。

なお、病院によっては支給に関するルールが定められており、月額の上限金額が設定されていることもあります。

住宅補助制度

住宅補助制度とは、住宅に関する補助制度のことです。家賃や住宅ローンの一部を負担したり、相場よりも安い費用で従業員が社宅に住めたりします。

病院によっては引っ越し費用も併せて負担するケースもあり、従業員にとっては大きな負担軽減となるでしょう。なお「社宅に住めるのは単身のみ」といった条件を決めている病院が多い傾向です。

扶養手当

扶養手当とは、医師や看護師などの従業員に扶養している家族がいる場合、給与とは別で支払われる手当のことです。扶養家族の人数によって手当の金額が変わるなど、病院ごとに支給に関する条件が定められています。

食事補助制度

食事補助制度とは、勤務中の食事に関して補助を行う制度のことです。病院の場合は、比較的安い金額で食事を楽しめる院内食堂の利用が多いでしょう。

院内食堂のメニューは、その日の病院食と同じものを用意したり、従業員用に別メニューを販売したりと病院ごとに運用ルールが定められています。

財産形成手当

財産形成手当とは、従業員の資産作りを手伝う制度のことです。給料からあらかじめ一定額を天引きすることで、計画的な財産作りを支援します。

なお、財産形成手当を導入する際は、払い戻し方法も決めておかなければいけません。

育児介護支援制度

育児介護支援制度とは、従業員の育児や介護を支援する制度のことです。例えば、保育料の一部を負担したり、育児休暇の延長ができたりします。

大規模な病院であれば院内保育所を併設していることや、体調を崩した子どもを預けられる病児保育を行っているケースもあります。夜勤にも対応しやすいサポート体制は病院ならではといえるでしょう。

メンタルサポート

メンタルサポートとは、精神的に落ち込んでしまった場合に専門家のアドバイスを受けられる制度のことです。医師や看護師をはじめ、病院での勤務は肉体的にも精神的にも負担が大きくなりがちです。ときには、精神的に疲れてしまうこともあるでしょう。

異変を感じたらすぐに相談できる体制を準備しておくことで、従業員が長く働ける職場環境を準備できます。

休暇関連制度

休暇関連制度とは、有給休暇以外に病院独自が定めている休暇制度のことです。例えば、結婚休暇や夏季・冬季休暇、アニバーサリー休暇などの種類があります。

休暇関連制度が充実しているとプライベートを楽しみながら勤務できるため、長く勤めてくれる従業員が増えるでしょう。

慶弔・災害関連制度

慶弔関連制度とは、従業員が結婚や出産、死亡したときなどにお祝い金やお見舞い金を支給する制度のことです。病院によっては長期間勤務した従業員に対して表彰するところもあります。

また、災害関連制度は災害や事故が起きたとき、従業員やその家族を支援するための制度です。どちらの制度も頻繁に利用しませんが、充実させておくことで従業員に万が一の事態が発生しても安心して過ごせるでしょう。

健康増進制度

健康増進制度とは、従業員の健康に関する支援制度のことです。法律で定められた健康診断以外に、がん検診や人間ドックの補助などを行います。

他にも、働いている病院で受診すれば医療費の補助が受けられる制度もあります。健康増進制度を充実させると、離職率の低下に役立つでしょう。

資格支援制度

資格支援制度とは、スキルアップのために資格を取る従業員の支援を行う制度のことです。例えば、専門看護師や認定看護師の資格支援として、学費を一部負担する場合があります。

資格取得にかかる費用を一部負担することで、スキルアップに挑む従業員が増えるでしょう。なお、制度を利用して資格を取得した場合には、一定期間の勤務を義務付けている病院もあります。福利厚生を導入する際は、利用条件なども検討するのがおすすめです。

研修制度

研修制度とは、勤める診療科や勤務年数に応じた研修を受けられる制度のことです。例えば病院内での定期的な研修の開催や、看護協会が主催する研修の受講などがあります。研修を受ける際は、その日を出勤扱いにしたり、研修費を負担したりすると、積極的に学ぶ従業員が増えるでしょう。

他にも付属図書館を併設すれば、時間やお金を節約しながら学べる環境を用意できます。特に新人の医師や看護師は日々学ぶことが多いため、研修制度が充実していることで病院のレベルアップにもつながるでしょう。

教育支援制度

教育支援制度とは、教育を支援する制度のことです。大きな病院であれば、看護師がレベルに合わせて必要な知識や技術を身に付けられるクリニカルラダーを実施しています。

新人の看護師だけではなく、長年勤務している看護師も段階に応じた教育を受けられるため、いつまでも即戦力として働ける人材を作れます。

社員旅行制度

社員旅行制度とは、病院が費用の一部、または全額を負担して旅行する制度のことです。従業員のリフレッシュや他の部署との交流を深めるために行います。夜勤があるような病院では全員が一度に旅行するのではなく、いくつかのグループに分けて社員旅行を楽しみます。

施設利用割引制度

施設利用割引制度とは、病院が提携している施設を割引価格で利用できる制度のことです。例えば、宿泊施設や映画館、スポーツジムなどを特別価格で利用できるため、プライベートの時間を充実できます。

クラブ活動やイベントの補助制度

クラブ活動やイベントの補助制度とは、病院内で運営しているクラブ活動やイベント活動の費用を一部負担する制度のことです。例えば、従業員が主体となって開催する忘年会の費用を一部負担します。すると、従業員同士の交流が深まり、業務の効率化が期待できます。

病院に福利厚生を導入する際のコツ

病院に福利厚生を導入する際のコツは、以下のとおりです。

  • 従業員の声を聞く
  • 病院が抱える問題点を反映させる
  • 職場環境を最大限整える
  • 教育・評価体制を整える

それぞれのコツを詳しく解説します。

従業員の声を聞く

病院に福利厚生を導入する場合は、従業員の声を聞きましょう。実際に働いている従業員の声を集めると「どのような悩みを抱えているのか」「不便さを感じるところはどこか」といった問題点が浮き彫りになります。

福利厚生で補助してあげると、今よりも働きやすい環境が整うでしょう。

病院が抱える問題点を反映させる

病院が抱える問題点を反映させることも大切なポイントです。例えば「働く従業員を今よりもレベルアップさせたい」「従業員の離職率を抑えたい」といった悩みを抱えているのであれば、これらを解決できる福利厚生を導入するといいでしょう。

また、他の病院ではどのような福利厚生を導入しているのか、どのような問題点を福利厚生でカバーしているのかなどを調べることで、より良い福利厚生が見つかります。

職場環境を最大限整える

職場環境を最大限整えることで、福利厚生のメリットも発揮されます。福利厚生を充実させても、従業員が働きたいと思える職場環境が用意されていなければ離職率を抑えられません。

そのため、従業員や求職者にとって、長く働き続けたいと思えるような福利厚生を考えるといいでしょう。

教育・評価体制を整える

福利厚生を有効的に活用するためにも、教育や評価体制を整えておきましょう。法定外福利厚生の具体例でも紹介した研修制度や教育支援制度などを活用すると、従業員の教育環境が整います。

病院は日々患者様の命を預かることから、従業員のレベルアップは欠かせません。また、必要に応じて適切な評価体制を整えておくことで、従業員のやる気も向上するでしょう。

福利厚生が人気のある病院ランキング10選

ここでは、福利厚生が人気の病院をランキング形式で紹介します。他の病院はどのような福利厚生を導入しているのか、どのような福利厚生が従業員に人気なのかを詳しく見ていきましょう。

1.手稲渓仁会病院

北海道札幌市にある手稲渓仁会病院は、地域医療支援病院・ドクターヘリ基地病院・災害拠点病院などに指定されている大きな病院です。そのため、福利厚生も充実しており、以下のような制度が用意されています。

  • 短時間正職員制度
  • 介護休暇制度
  • 院内保育所(24時間保育に対応)
  • 職員互助会制度

他にも賞与が年2回支給されたり、燃料手当があったりと勤務しやすい体制が整っています。

参考:手稲渓仁会病院

2.仙台市医療センター 仙台オープン病院

宮城県仙台市に位置する仙台市医療センター仙台オープン病院は、東北でもトップクラスの外科手術件数を誇っており、精度の高い医療を提供している病院です。福利厚生も充実していることから、長年人気を集めています。なお、導入している福利厚生の一例は以下のとおりです。

  • 院内保育園
  • 看護宿舎
  • 奨学金制度
  • 資格取得支援制度
  • 社員食堂

資格取得支援制度は病院が適任と認めた場合に限り、出張扱いとされます。その間の給料も全額保証されるため、スキルアップに注力できる環境が用意されています。

参考:仙台市医療センター仙台オープン病院

3.福岡和白病院

福岡県福岡市にある福岡和白病院は、救急医療や地域がん診療連携拠点病院などに指定されており、地元に愛されている病院です。実際に勤務した人からの評価も高く、従業員からも愛されています。なお、福岡和白病院の福利厚生は以下のとおりです。

  • 各種保養施設の利用割引制度
  • 院内旅行
  • 福岡PayPayドーム年間指定席
  • 提携保育施設
  • 院内行事

福岡和白病院は院内の行事が充実しており、従業員同士が親睦を深めやすいのが特徴です。医師や看護師をはじめ、従業員同士が交流を深めると働きやすい環境が整います。

参考:福岡和白病院

4.兵庫県立淡路医療センター

兵庫県洲本市にある兵庫県立淡路医療センターは、淡路医療圏唯一の公立総合医療センターです。最新医療設備を備えており、淡路島の急性期医療を支えています。兵庫県立淡路医療センターの福利厚生は以下のとおりです。

  • 職員寮
  • 院内保育
  • 赴任旅費
  • 認定看護師養成派遣制度
  • 提携宿泊施設やレジャー施設の割引制度

兵庫県立淡路医療センターでは子育て支援に力を入れており、出産後も働きやすい職場環境を整備しています。

参考:兵庫県立淡路医療センター

5.新潟大学医歯学総合病院

新潟県新潟市に位置する新潟大学医歯学総合病院は、がんゲノム医療拠点病院にも指定されている大きな病院です。多くの医師や看護師などが集まっているため、働きやすい職場環境が用意されています。そんな新潟大学医歯学総合病院の福利厚生は以下のとおりです。

  • 職員宿舎
  • 育児休業
  • 介護休業
  • 短時間就労制度
  • 住居手当

育児や介護でなかなか働けない人でも活躍できるように、短時間就労制度が用意されています。プライベートを重視しながら働けるため、多くの人から人気を集めています。

参考:新潟大学医歯学総合病院

6.大阪大学医学部附属病院

大阪府吹田市にある大阪大学医学部附属病院は、日本医療機能評価機構認定を受けている病院です。組織的に適切な医療が提供されていることを証明しています。なお、大阪大学医学部附属病院では、安心して働き続けられるように以下のような福利厚生が用意されています。

  • レクレーション
  • 結婚休暇
  • 小学校就学前の子の看護休暇
  • 短時間勤務制度
  • 自己啓発休職制度

大阪大学の敷地内には2つの保育園が用意されており、0歳児から預けることも可能です。また、レストランや図書館、スポーツ施設などもあり、プライベートを充実させながら働けます。

参考:大阪大学医学部附属病院

7.聖隷浜松病院

静岡県浜松市にある聖隷浜松病院は、高度な医療技術の向上や医療設備・医療機器の導入を積極的に行っている病院です。地域医療を支援しており、地元に愛されている病院といえるでしょう。以下のような福利厚生があります。

  • 医療見舞金
  • 資格取得支援制度
  • 育児求職
  • 人間ドックの一部費用負担
  • 慶弔制度

他にも、教育・相談係として先輩職員が付くプリセプター制度も導入しており、安心して働ける職場環境に力を入れています。年に1回の定期昇給もあるため、従業員は長く安定して勤務できるでしょう。

参考:聖隷浜松病院

8.愛知県がんセンター

愛知県名古屋市にある愛知県がんセンターは、全国に最新のがん予防情報を発信している大きな病院です。地域がん診療連携拠点病院と連携しながら、地域がん医療の向上を目指しています。以下のような福利厚生が用意されています。

  • 院内保育所
  • 資格取得支援制度
  • 結婚祝い金
  • 療養給付
  • 出産休暇

専門看護師や認定看護師を目指す場合は、資格取得支援制度を活用できます。資格取得支援制度があれば、スキルアップしながら長く働いてもらうことも可能です。

参考:愛知県がんセンター

9.広島赤十字・原爆病院

広島県広島市に位置する広島赤十字・原爆病院は、災害医療にも積極的に取り組んでいる病院です。過去には阪神淡路大震災をはじめ、さまざまな災害現場で医療を提供しています。同院では人手不足を解消するために福利厚生を充実させています。

  • 慶弔見舞金
  • 永年連続表彰
  • 財形貯蓄制度
  • 互助会制度
  • 院内保育所

他にも住居手当や通勤手当なども用意されており、従業員の経済的な負担を減らしながら、長期的に働きたいと思える職場環境を提供しています。

参考:広島赤十字・原爆病院

10.四国こどもとおとなの医療センター

香川県善通寺市にある四国こどもとおとなの医療センターは、成育医療や循環器病センター、女性医療センターなどを整備することで高度な医療を提供している病院です。

子どもから大人まで安心して診療を受けられる病院といえるでしょう。なお、四国は島国でもあるため、都心部のような大規模病院はあまり多くありません。そのため、四国こどもとおとなの医療センターでは、良い人材を確保するために福利厚生の充実に取り組んでいます。

  • 通勤手当
  • 院内保育所
  • 職員寮

また、厚生労働省第二共済組合員の資格を保有すると、出産費や弔慰金の給付を受け取れます。従業員だけではなく、その家族に対しても制度が適用されるため、安心して勤務し続けられる環境が整っています。

参考:四国こどもとおとなの医療センター

病院の福利厚生を充実させてより良い経営に努めよう

病院の福利厚生は従業員の経済的な負担を減らしたり、働きやすい環境を作ったりする際に役立ちます。求職者の多くは福利厚生を重視しているため、魅力的な制度を導入することで良い人材を集められることもあるでしょう。また、従業員の離職率を減らせれば、病院のイメージアップにもつながります。

リロクラブが提供する「福利厚生倶楽部」は、福利厚生を専門としたアウトソーシングサービスです。育児や介護支援、資産形成など、あらゆる福利厚生をまとめて導入できます。医師や看護師をはじめ、従業員が安心して働ける職場を作るためにも、ぜひ導入の検討をしてみてください。