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ウェルビーイングとは?求められる背景やメリット・具体的な施策を徹底解説!

ウェルビーイングとは、身体的・精神的に満たされている状態だけではなく、経済的にも社会的にも満たされた「幸福な状態」を指します。

近年、世界中で注目されており、企業の経営方針や理念にも採用されています。 ウェルビーイングを追求することによって、従業員のライフ・ワーク・バランスを充実させて、生産性・エンゲージメントの向上が可能です。

従業員だけではなく企業にとってもさまざまなメリットがあるため、ウェルビーイングの実現が推奨されています。 そこで本記事では、ウェルビーイングとは何かについて詳しく解説します。

ウェルビーイングが求めている背景やメリット・具体的な施策まで詳しく解説するため、最後まで読んで自社でどのような施策を実施するべきか検討してください。

目次[非表示]

  1. 1.ウェルビーイングとは?
    1. 1.1.ウェルビーイングを構築する5要素「PERMA」とは?
    2. 1.2.ウェルビーイングを構築する5つの「Well」
  2. 2.ウェルビーイングが求められている背景とは?
    1. 2.1.日本は世界幸福度ランキングが例年下位
    2. 2.2.働き方改革によるライフ・ワーク・バランスの推奨
    3. 2.3.ダイバーシティの拡大化
    4. 2.4.経済産業省による健康経営の推進
    5. 2.5.労働人口減少に伴う人材不足・生産性の低下
  3. 3.ウェルビーイングによって得られるメリット
    1. 3.1.定着率の向上
    2. 3.2.優秀な人材の確保
    3. 3.3.生産性の向上
    4. 3.4.従業員の健康維持・増進
    5. 3.5.企業イメージのアップ
  4. 4.ウェルビーイングを追求するための施策
    1. 4.1.健康経営の推進
    2. 4.2.福利厚生の充実
    3. 4.3.労働環境の改善
    4. 4.4.社内コミュニケーションの活性化
  5. 5.ウェルビーイングを実現させた企業事例
    1. 5.1.トヨタ自動車株式会社
    2. 5.2.楽天株式会社
    3. 5.3.株式会社アシックス
    4. 5.4.株式会社デンソー
    5. 5.5.味の素株式会社
  6. 6.ウェルビーイングを実現させるならリロクラブにお任せ!
  7. 7.ウェルビーイングを実現させて現状の課題を解決しよう!


ウェルビーイングとは?

「ウェルビーイング(well-being)」とは、身体的・精神的に健康なだけではなく、社会的・経済的にも満たされている状態を指します。 世界保健機関のWHOは、健康について以下のように定義づけました。

「病気の有無ではなく肉体的・精神的・社会的に満たされた状態にあることを掲げ、 人種・宗教・政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることが基本的人権である」

引用元|公益社団法人日本WHO協会

ウェルビーイングは一時的な健康ではなく、今後も継続する長期的な健康を目指す考え方です。企業としてウェルビーイングを追求することによって、従業員の満足度を長期的に維持・増進でき、高いパフォーマンスを発揮してもらえます。


ウェルビーイングを構築する5要素「PERMA」とは?

ウェルビーイングを構築する概念として「PERMA」と呼ばれる指標があります。「PERMA」は、マーティン・セリングマンというポジティブ心理学を提唱した心理学者が考案した指標です。 ウェルビーイングを構築する「PERMA」は、次の5要素に分類されます。

  • Positive Emotion(ポジティブな感情)
  • Engagement(何かへの没頭)
  • Relationship(人との良い関係)
  • Meaning and Purpose(人生の意義や目的)
  • Achievement/ Accomplish(達成)

楽しさや嬉しさなどを感じるポジティブな状態や、趣味や仕事などといった時間を忘れて没頭できる状態は、ウェルビーイングを構築するために重要な要素です。

他にも、他人や組織と関わりが良い関係を築いている状態、社会貢献や他人から求められることによって自分の存在価値を確認できる状態、目標を達成して承認と達成感を得られる状態も幸福度を示す要素です。

以上のことから、ウェルビーイングを追求する際には、「PERMA」の5要素が満たされる状態になる必要があります。


ウェルビーイングを構築する5つの「Well」

ウェルビーイングを構築する要素として、アメリカのギャロップ社が定義した5要素があります。ウェルビーイングを構築する5要素とは、次のとおりです。

  • Career Wellbeing(キャリア ウェルビーイング)
  • Social Wellbeing(ソーシャル ウェルビーイング)
  • Financial Wellbeing(フィナンシャル ウェルビーイング)
  • Physical Wellbeing(フィジカル ウェルビーイング)
  • Community Wellbeing(コミュニティ ウェルビーイング)

それぞれの「Well」を解説します。


Career Wellbeing(キャリア ウェルビーイング)

Career Wellbeing(キャリア ウェルビーイング)とは、仕事など労働や業務を通じて得られる達成感や幸福感のことです。ボランティアや勉強・子育てなども含まれ、「何か労働や作業を行って充実感を感じられるか」がCareer Wellbeingの高さを測る重要なポイントです。

人々が仕事に費やしている時間は長いため、仕事で充実感を得られると幸福を感じられる時間が長くなります。この結果としてウェルビーイングの向上につながるため、まずはCareer Wellbeingを高めることが重要です。


Social Wellbeing(ソーシャル ウェルビーイング)

Social Wellbeing(ソーシャル ウェルビーイング)とは、「どれだけ人と良い関係を構築できているか」という人とのつながりで感じる幸福の指標です。

対面での会話や電話・メールであっても、他人と社交的なコミュニケーションを1日1時間とることによって、ストレスが緩和されることもあります。さらに人と関わる時間を増やすごとにストレスが緩和され、より充実した幸福感を得ることが可能です。 ウェルビーイングを追求する際には、人々とのつながりによって幸福を感じられるSocial Wellbeingを充実させましょう。


Financial Wellbeing(フィナンシャル ウェルビーイング)

Financial Wellbeing(フィナンシャル ウェルビーイング)とは、経済的な余裕によって幸福を感じるウェルビーイングを構築する要素の1つです。経済的に緊迫している状態では、精神的にも余裕がなくなりストレスを感じてしまいます。

一方で、経済的に余裕があり、好きな物を買ったり旅行や外食など体験にお金を使ったりできる状況になると、幸福度が上がりやすいです。 なお、物を買ったりするより旅行など体験にお金を使ったりする方が、Financial Wellbeingが高まることがわかっています。

なぜなら、物を買っても刹那的な幸福しか感じられませんが、体験は思い出に残るため長期的に幸福を感じられるからです。物は時間が経過するごとに劣化し飽きがくると使わなくなりますが、食事や旅行などに費やした体験は、経験として蓄積され思い出として昇華されます。

貴重な体験や自己投資にお金を費やすとより充実感を味わえるため、Financial Wellbeingを高めるには物より体験を購入するようにしましょう。

またFinancial Wellbeingは、収入の多さを図る指標ではなく「どのようにお金を使っているか」が重要です。「GIVE&TAKE」で著名となったアメリカの心理学者アダム・グラント博士の研究結果によれば、自分のためにお金を使うより、他人にお金を使ってプレゼントやご馳走をした方が幸福を感じられます。

そのため、自己投資としてお金を使うなら物より体験を購入し、他人を喜ばせるためにお金を使った方がウェルビーイングを向上できます。


Physical Wellbeing(フィジカル ウェルビーイング)

Physical Wellbeing(フィジカル ウェルビーイング)は、身体的な幸福度を示すウェルビーイングを構築する要素の1つです。健康とは病気や怪我をしていない状態だけでなく、精神的にも満たされている状態を指します。身体的に健康であればストレスを感じる機会も少なく、幸福を感じられます。

日常的に適度な運動を行って十分な睡眠を取っていると、ストレスが溜まりにくく幸福を感じやすいです。従業員にPhysical Wellbeingを高めさせる際には、週2日以上の運動と十分な睡眠をとるように推奨しましょう。


Community Wellbeing(コミュニティ ウェルビーイング)

Community Wellbeing(コミュニティ ウェルビーイング)とは、地域社会や組織内に貢献できているかなど、社会的なつながりで感じる幸福の指標です。

会社や学校・地域社会と深く関わることによって、コミュニティ内で役に立っているという充実感を得られ、幸福を感じることができます。

Community Wellbeingを高めるには、自分が所属しているコミュニティだけではなく、他のコミュニティに貢献する方法も効果的です。

例えば、献血をした際には「良いことをした」「人の役に立った」と充実感を得られ幸福を感じられます。

人はコミュニティに貢献していないと孤独を感じてしまい、幸福度が下がってしまいます。コミュニティに貢献している、組織内で必要な人材だと確認することで、自己肯定感が高まり幸福を感じることが可能です。


ウェルビーイングが求められている背景とは?

ウェルビーイングが求められている背景には、次のような理由があります。

  • 日本は世界幸福度ランキングが例年下位
  • 働き方改革によるライフ・ワーク・バランスの推奨
  • ダイバーシティの拡大化
  • 経済産業省による健康経営の推進
  • 労働人口減少に伴う人材不足・生産性の低下

それぞれの理由を確認して、「なぜウェルビーイングが推奨されているのか」を把握しておきましょう。


日本は世界幸福度ランキングが例年下位

ウェルビーイングが求められている背景には、日本の幸福度の低さが関係しています。 国連が運営する持続可能開発ソリューションネットワーク(SDSN)が公表する「世界の国々で感じる幸福度」をもとにした世界幸福度ランキングが例年下位で、幸せだと感じている人が少ないです。日本は例年下位を記録しており、毎年1位はフィンランドが認定されています。 2023年度の世界幸福度ランキングは、次のとおりでした。

  • フィンランド
  • デンマーク
  • アイスランド
  • イスラエル
  • オランダ

参照元|World Happiness Report 2023

なお日本はランキング47位と、下位にランクインしています。日本は世界的に見ても幸福を感じている人が少ないため、ウェルビーイングが求められています。 また、世界幸福度ランキングは以下の6大要素で測定されています。

  • 一人あたりのGDP(GDP per capita)
  • 健康余命(Healthy life expectancy)
  • 人生での選択の自由度(Freedom to make life choices)
  • 政府機関への信頼性(Perceptions of corruption)
  • 他人への寛容さ(Generosity)
  • 社会的支援(Social support)

日本が世界幸福度ランキングで上位にランクインするには、ウェルビーイングを追求した幸福を感じやすい社会を構築しなければなりません。


働き方改革によるライフ・ワーク・バランスの推奨

ウェルビーイングが求められている背景には、働き方改革によるライフ・ワーク・バランスの推奨が関係しています。

2019年4月より始動した働き方改革により、長時間労働の規制や同一労働・同一賃金の適用など、大きく働き方が変わりました。働き方改革が始動した背景には、ライフ・ワーク・バランスの推奨が関係しており、人々が仕事だけではなくプライベートを含めた充実を求めていることが関係しています。 ライフ・ワーク・バランスを向上させるには、ウェルビーイングを実現して従業員が幸福を感じられる働きやすい職場風土を構築しなければなりません。


ダイバーシティの拡大化

ウェルビーイングが求められている背景には、ダイバーシティの拡大化が影響しています。ダイバーシティとは、人種や性別・働き方や思想などが異なる多種多様な人材を認める社会の在り方であり、近年は「多様化した社会」が求められています。

さまざまな人材が就業する組織では、自分とは異なる在り方の他社を受け入れる姿勢が必要です。ダイバーシティが拡大化している現代で、従業員の定着率・エンゲージメントを向上させるには、ウェルビーイングの実現が求められています。

ウェルビーイングを実現させることによって、さまざまな思想や働き方の人材が同一の組織内で働いても、トラブルを起こす可能性が低く、協力し合って成果を挙げられます。 ウェルビーイングは、ダイバーシティが拡大している現代社会で必要な思想です。


経済産業省による健康経営の推進

経済産業省による健康経営の推進もウェルビーイングが求められている一因です。

健康経営とは、従業員を資本として捉えて、健康維持・増進に取り組むことによって企業の生産性を向上させる経営戦略です。経済産業省によって健康経営が推進されている現在では、従業員の健康維持・増進に取り組む企業ほど社会的なイメージが良く、採用力・定着率の向上につながります。

さらに取引先や顧客からも優良企業だと認識してもらえるため、商談成約率・新規顧客の獲得率を向上させられます。健康経営に取り組むためには、従業員の身体的・精神的な健康を保持・増進させるウェルビーイングの実現が必要です。


労働人口減少に伴う人材不足・生産性の低下

労働人口減少に伴う人材不足・生産性の低下が挙げられることも、ウェルビーイングが注目されている背景として知っておきましょう。

現在は少子高齢社会に伴う労働人口減少が続いており、各社で優秀な人材の獲得競争が行われています。 労働者からすると「より働きやすく条件の良い企業」に就職したいと考えるため、従業員の幸福を追求するウェルビーイングの実現が必要です。 ウェルビーイングを実現させることによって、従業員の幸福度を向上させて定着率・採用力を強化できます。

採用に費やす時間やコストを削減して、優秀な人材が長期的に就業すれば、企業の生産性を向上させられます。 ウェルビーイングは、従業員の幸福だけでなく企業の生産性にも関わる重要な要素です。


ウェルビーイングによって得られるメリット

ウェルビーイングを追求するべきか悩んでいる企業は、ウェルビーイングを実現することで得られるメリットを確認しておきましょう。ウェルビーイングによって得られるメリットは、次のとおりです。

  • 定着率の向上
  • 優秀な人材の確保
  • 生産性の向上
  • 従業員の健康維持・増進
  • 企業イメージのアップ

それぞれのメリットを解説するため、自社でウェルビーイングの実現を目指すべきか検討してください。


定着率の向上

ウェルビーイングの実現は、定着率の向上につながります。従業員の幸福を考えて、働きやすい社会風土を構築している企業は、労働者にとって魅力的です。 柔軟な働き方や充実した福利厚生を提供している企業であれば、ストレスを軽減しながら気持ちよく働けます。 労働者が離職を検討する理由として、報酬や労働時間に対する不満の他に人間関係や企業への不満も多く挙げられます。

仕事を辞めた理由
男性の割合
女性の割合
自分の希望する仕事ではなかったから
13.0%
9.7%
能力・実績が正当に評価されなかったから
21.1%
21.0%
給与・報酬が少なかったから
40.7%
30.6%
労働時間が長かった・休暇が少なかったから
30.9%
29.0%
一時的・不安定な仕事だったから
4.9%
4.8%
人間関係がうまくいかなかったから
13.8%
21.0%
会社の経営方針に不満を感じたから
30.1%
32.3%
事業又は会社の将来に不安を感じたから
31.7%
24.2%
健康がすぐれなかったから
7.3%
6.5%

参照元|厚生労働省「仕事をやめた者の退職理由」

採用力・定着率の低さを解消する打開策として、ウェルビーイングの実現が必要です。ウェルビーイングを実現させれば、従業員が働きやすく長く続けたい組織風土を構築できます。 離職率の高さが課題の企業は、ウェルビーイングを実現させましょう。


優秀な人材の確保

ウェルビーイングによって得られるメリットには、優秀な人材の確保が挙げられます。 ウェルビーイングを追求している企業は、従業員の幸福を考えて、働き方や福利厚生・待遇を充実させています。優秀な人材の獲得競争が繰り広げられている採用市場で、ウェルビーイングを追求している企業の求人は、労働者にとって魅力的に見えるものです。 また、労働者は「自分が長く働ける条件の良い職場」を求めており、ウェルビーイングを追求している企業で就業したいと考えます。


生産性の向上

ウェルビーイングを実現させた企業では、従業員のエンゲージメントが向上し高いパフォーマンスが発揮されます。定着率が高く従業員同士のつながりも強い組織は、円滑なコミュニケーションと蓄積されていくノウハウ・経験によって、高い生産性を実現できます。 このように、ウェルビーイングは従業員の満足度を向上させて、高い生産性を実現できるため、企業にとってもメリットが大きい経営戦略です。


従業員の健康維持・増進

ウェルビーイングを構築する5要素には「Physical Wellbeing」が含まれており、従業員の身体的・精神的な健康維持・増進が求められます。 健康経営が推奨されている現代では、従業員の健康をサポートする福利厚生や制度が注目されており、採用力・定着率の向上につながります。

さらに従業員の健康を維持・増進することによって、休職や病欠を未然に防ぎ生産性を向上させることが可能です。 ウェルビーイングは従業員の健康を守り、企業の業績向上に貢献できるため重要であるといえるでしょう。


企業イメージのアップ

ウェルビーイングを実現するメリットは、企業イメージをアップさせられることです。従業員の幸福を考えて大切にする企業は、取引先や顧客から良い印象をもたれます。 働き方改革によってブラック企業の撲滅が推奨されている中、従業員のライフ・ワーク・バランスの充実を考えてサポートするホワイト企業は、クリーンなイメージが強いです。

ウェルビーイングを実現させれば、企業イメージをアップさせて顧客開拓・取引先との関係性を強化できます。そのため、ウェルビーイングは企業イメージをアップさせて、売上向上につながるメリットがあります。


ウェルビーイングを追求するための施策

ウェルビーイングを追求するために「具体的に何をするべきか」に悩んでいる企業は、次の施策を実行してください。

  • 健康経営の推進
  • 福利厚生の充実
  • 労働環境の改善
  • 社内コミュニケーションの活性化

それぞれの施策を実施することによって、ウェルビーイングを追求できます。従業員の幸福をサポートし企業の生産性を向上させるために、ウェルビーイングを追求する施策を実施しましょう。


健康経営の推進

ウェルビーイングを追求するために、健康経営を推進しましょう。 健康経営を推進することによって、従業員の「Physical Wellbeing」を高めてウェルビーイングに貢献できます。ウェルビーイングを実現させるための施策として、次のような健康経営を実施してください。

  • 定期健康診断
  • ストレスチェック
  • 感染症予防対策
  • 食生活・生活習慣の見直し

定期健康診断やストレスチェックを実施することによって、従業員の身体的・精神的な健康を管理・改善できます。 さらにインフルエンザの予防接種を福利厚生で支援し、感染症を予防して病欠や休職を防げます。 食生活セミナーや禁煙セラピーなど、生活習慣を見直す機会を提供すれば、従業員の「Physical Wellbeing」を高めることが可能です。


福利厚生の充実

ウェルビーイングを追求するための施策として、福利厚生の充実がおすすめです。 福利厚生が充実している企業は、従業員にとって働きやすくライフ・ワーク・バランスを向上させやすいです。 具体的には次のような福利厚生を提供すれば、組織内のウェルビーイング実現につながります。

  • 育児・介護に関する支援制度
  • 食事手当や社内食堂など食事に関する制度
  • 住宅補助や社宅など住まいに関する制度
  • インセンティブ制度や昇給制度など給与に関する制度
  • テレワーク、フレックス制度の導入

ウェルビーイングを実現するポイントは、従業員が働きやすくライフ・ワーク・バランスを向上できる環境を整えることです。 従業員が利用したくなる福利厚生を充実させて、ウェルビーイングの実現を目指しましょう。


労働環境の改善

ウェルビーイングを追求するための施策として、労働環境の改善が必要です。労働環境が悪いと従業員の心身に負担がかかり、離職や休職につながるリスクがあります。 従業員が働きやすくストレスを軽減できる職場風土を構築するために、労働環境を見直してください。長時間労働の撤廃や休日出勤・残業時間の削減、テレワークやフレックス制度による場所や時間に縛られない働き方を推奨しましょう。 従業員がストレスフリーで働ける労働環境を整えることで、ウェルビーイングの実現につながります。


社内コミュニケーションの活性化

ウェルビーイングを追求するために、社内コミュニケーションの活性化が必要です。 ウェルビーイングを構築する5要素には「Social Wellbeing」や「Community Wellbeing」など、他社とのつながりやコミュニティ内でのつながりによって幸福度を図る指標があります。

社内コミュニケーションを活性化させて、従業員同士の親睦を深めれば「Social Wellbeing」や「Community Wellbeing」を高められます。 ウェルビーイングを実現させるためには、社内コミュニケーションを活性化させて従業員同士のつながりを強化することが大切です。


ウェルビーイングを実現させた企業事例

ウェルビーイングを実現させるためには、自社の課題を解消する施策を実施しなければなりません。 どのような施策を実施するべきか悩んでいる企業は、ウェルビーイングを実現させた他社の成功事例を参考にしましょう。 ウェルビーイングを実現させた企業事例として、次の5社を紹介します。

  • トヨタ自動車株式会社
  • 楽天株式会社
  • 株式会社アシックス
  • 株式会社デンソー
  • 味の素株式会社

それぞれの事例を参考に、自社に合った施策を検討しましょう。


トヨタ自動車株式会社

世界的な自動車メーカーである「トヨタ自動車株式会社」は、ウェルビーイング経営に注力しています。 ウェルビーイングを実現させるために実施している具体的な施策は、次のとおりです。

  • アプリを活用した肩こり解消チャレンジの実施
  • スキマ時間に受講できる健康レッスンの開催
  • 仕事以外の時間を楽しむようワーク・ライフ・バランスの推奨

トヨタ自動車株式会社では、「幸せの量産」をキャッチフレーズに従業員のウェルビーイング実現を目標に、さまざまな施策に取り組んでいます。 経営層自らがウェルビーイングの推奨を呼びかけることで、組織内でワーク・ライフ・バランスの充実や健康経営を促した成功事例です。


楽天株式会社

ECサイトや金融・通信事業などを手掛ける「楽天株式会社」は、2020年には楽天グループでウェルビーイングに関するガイドラインを策定しています。 ウェルビーイングを実現させる施策に取り組み、優れた健康経営を行うホワイト企業「健康経営優良法人ホワイト500」にも認定されました。 楽天株式会社が実施したウェルビーイングに向けた施策は、次のとおりです。

  • カフェやフィットネスジムの設置
  • テレワークの推奨・設備支援
  • ウェルビーイングに関する情報発信
  • ラジオ体操の実施

楽天株式会社は、従業員が健康で働きやすい組織風土を構築するために、ウェルビーイングに向けたさまざまな施策に取り組んでいます。


株式会社アシックス

大手スポーツブランドである「株式会社アシックス」は、健康経営とウェルビーイング経営に取り組んでいる成功事例です。 従業員の健康維持・増進を行い、個人の成長とともに企業が成長できる企業文化の構築を目指しています。ウェルビーイング実現に向けた具体的な取り組みとして、次のような施策を実施しています。

  • 就業後に運動できるスポーツ空間の提供
  • メンタルヘルス研修の実施
  • 定期的な運動推進セミナーの開催

スポーツメーカーのノウハウと技術を生かして、従業員が就業後にスポーツを楽しんだり運動する機会を呼びかけたりと、さまざまな施策に取り組みました。 他にもバーチャルで参加できるスポーツ大会や自宅でできる運動指導など、従業員の健康維持・増進に関わる施策で、ウェルビーイングを実現しています。


株式会社デンソー

先進的な自動車技術・システム・製品を提供する「株式会社デンソー」は、「従業員1人ひとりにウェルビーイングな日常を」をコンセプトとして掲げて、ウェルビーイングを追求している成功企業です。 具体的には次のような取り組みで、ウェルビーイングを追求しています。

  • 定期健康診断の結果をデータで可視化
  • 各現場に健康リーダーを配置

同社では、従業員の健康を守るため現場に問題や課題がないかをチェックしています。健康経営から従業員のウェルビーイングを実現させた企業事例です。


味の素株式会社

食料品開発・販売を行う「味の素株式会社」は、国内にウェルビーイングの概念が広まる前から健康経営・ウェルビーイング経営に取り組んでいる成功企業です。 「味の素で働いているだけで健康になる」を目標にして、次のような施策に取り組んでいます。

  • 健康状態を確認・管理できるサイト「My Health」を設置
  • 全員面談・個別メンタルサポートの実施

従業員が自ら健康を管理するために「My Health」と呼ばれる特設サイトを開設しました。 さらに従業員のメンタルヘルスを予防・改善するため、全員面談・個別面談を実施し、ストレスケアを行っています。 他にも労働時間の短縮や働き方の推進など、ウェルビーイング実現に向けてさまざまな施策に取り組んでいます。


ウェルビーイングを実現させるならリロクラブにお任せ!

ウェルビーイングを実現させるなら、リロクラブの福利厚生サービスがおすすめです。 リロクラブは契約者数19,200社・会員数710万人以上と、業界最多の導入実績を誇る福利厚生アウトソーシングサービスを提供しています。

従業員のライフ・ワーク・バランスの充実、健康経営の促進・労働環境の改善に活用できる福利厚生を多数用意しており、ウェルビーイングの追求が可能です。 自社だけでは福利厚生を新たに用意する時間や人材が不足している企業でも、リロクラブにアウトソーシングすることで福利厚生を充実させられます。

ウェルビーイングを実現するためには、自社に合った福利厚生・施策を導入する必要があります。 多数の企業で健康経営・ウェルビーイング経営をサポートしてきたリロクラブであれば、ウェルビーイング実現に向けた福利厚生の提案が可能です。


ウェルビーイングを実現させて現状の課題を解決しよう!

ウェルビーイングを実現させるためには、まずは自社の現状を確認して課題を認識しておきましょう。課題を解消するための施策を実施することによって、従業員のライフ・ワーク・バランスを向上しウェルビーイングを実現できます。

ウェルビーイング実現のためには、健康経営や働き方改革の促進・労働環境の見直しが必要です。 従業員のエンゲージメントを向上させて、定着率・生産性を高めるためにも、ウェルビーイングを追求しましょう。

また自社だけでウェルビーイングを追求する施策を実施できない場合は、リロクラブにご相談ください。 リロクラブでは、福利厚生のアウトソーシングサービスの他に、健康経営を促進するサービスを提供しています。

RELO総務人事タイムズ編集部
RELO総務人事タイムズ編集部
RELO総務人事タイムス編集部です。 本メディアは、「福利厚生倶楽部」の株式会社リロクラブが運営しています。 「福利厚生倶楽部」の契約社数は19,200社、会員数710万人という規模で、業界シェアNo.1を誇ります。 従業員満足を追求する人事や総務、経営者の皆様にとって少しでも有益になる情報を発信していきます。

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