
eラーニング自社作成のステップをわかりやすく解説!おすすめツール8つも紹介
eラーニングで社員教育を進めたいと考えていても「予算が限られていてアウトソーシングできない」「自社で作成したいけどやり方がわからない」という場合も多いですよね。
よりよい教材を作成して効果的な社員教育をおこなうためには、適切なステップを踏んで進めることが重要です。
本記事では、eラーニングを自社作成するステップをわかりやすく解説します。合わせて教材開発のポイントやおすすめツールも紹介しますので、参考にしてみてください。
eラーニングの導入に興味のある方は、「Reloかんたんラーニング」も是非ご参照ください。
目次[非表示]
- 1.eラーニングの3種類の作成方法
- 1.1.専門業者に依頼する
- 1.2.eラーニング作成ツールを活用する
- 1.3.自社で作成する
- 2.eラーニングを自社作成する4ステップ
- 2.1.1.情報を整理し、目的を明確にする
- 2.2.2.教材(コンテンツ)の内容を決め、設計する
- 2.3.3.教材を作成する
- 2.4.4.実施と分析・評価をおこなう
- 3.効果を上げる教材開発のポイント
- 3.1.徹底した事前準備をおこなう
- 3.2.わかりやすくシンプルな教材を心がける
- 3.3.モチベーションを維持する仕組みをつくる
- 3.4.更新しやすい仕組みづくりをおこなう
- 3.5.定期的な分析・評価を実施する
- 4.eラーニング教材を自社作成するときの注意点
- 4.1.自社に合った教材を選ぶ
- 4.2.著作権侵害に注意する
- 4.3.管理しやすい仕組みをつくる
- 5.効率的な教材作成にはeラーニング作成ツールの活用がおすすめ
- 5.1.eラーニング作成ツールの種類
- 5.2.eラーニング作成ツールを活用するメリット
- 6.【比較表つき】eラーニング作成ツールおすすめ8選
- 6.1.既存資料を最短5分で動画に|PIP-Maker
- 6.2.3ステップでマニュアルを作成|iTutor
- 6.3.手厚いサポートで初心者でも安心|はたらきかたマニュアル
- 6.4.初期費用なしで教材作成|eden LMS
- 6.5.Power Pointのような簡単な操作で完成|iSpring Suite
- 6.6.動画制作・編集が強み|VideoTouch
- 6.7.固定制の月額費用で従業員が増加しても安心|Cloud Campus
- 6.8.誰でも取り組みやすいシンプルな操作性|Coursebase
- 6.9.制作から運用まで一貫してサポート|低コストeラーニング教材制作
- 7.eラーニング作成ツールの選び方
- 7.1.アップロードできるファイル形式が多い
- 7.2.操作しやすい
- 7.3.サポート体制がある
- 7.4.自社の課題に合ったツールに強みがある
- 8.eラーニング作成ツールの活用で効率的に社員教育を進めよう
eラーニングの3種類の作成方法
eラーニングの作成は、以下の3種類の中から選択できます。
- 専門業者に依頼する
- eラーニング作成ツールを活用する
- 自社で作成する
それぞれの作成方法の特徴と、メリットやデメリットを解説します。
専門業者に依頼する
1つ目の作成方法は、専門業者への依頼です。
eラーニングの教材(コンテンツ)作成のアウトソーシング業者に依頼することで、自社のニーズに合った教材を作成してもらえます。
教材作成を専門としているため、3種類の作成方法の中でもっともクオリティの高いことがメリットです。
また、教材作成に加えて、eラーニング業務や運用に係る全体的なサポートを受けられることもあります。
eラーニングの知識が少ない場合や運用に不安のある場合には、役立つ方法だと言えるでしょう。 しかし、1から教材を作成するアウトソーシングは高い費用がかかります。
1度教材を作成すると繰り返し利用できるとはいえ、初期費用が多くかかることはデメリットに感じるかもしれません。
eラーニング作成ツールを活用する
2つ目の作成方法は、eラーニング作成ツールを活用することです。
eラーニング作成ツールの特徴は、既存資料を教材に変えられることです。従来の研修で使用していたPowerPoint資料からeラーニングに転換できるため、1から作成する手間がありません。
また、専門知識がなくてもマニュアルをもとに簡単な操作で作成できることもメリットです。
編集が難しい動画教材も作成できる機能がついているなど、高品質なものをつくれる可能性があります。
機能は予算や作りたい教材の内容に合わせて利用できるため、アウトソーシングするよりもコストを抑えられます。
しかし、企業が提供するツールを使うため、初期費用や月額料金などのコストがかかることや導入までの時間がかかることはデメリットです。
自社で作成する
3つ目の方法は、自社で作成することです。
他社に依頼せず自社で完結するため、システム代やアウトソーシング代などの費用がかかりません。
また、教育したい内容をすべて組み込めるため、もっともオリジナル性を出せる作成方法といえるでしょう。
自社ならではの教材にすれば、必要な知識・スキルの習得も効率的になります。 加えて、新しい情報や修正したい内容が生まれてもすぐに改訂・修正ができることもメリットです。
特に情報の入れ替わりが多い職種では嬉しいポイントでしょう。
しかし、教材の内製は専門スキルが必要です。PowerPointや動画編集などの教材作成スキル、教材の配信などで必要なIT知識、教材に必要な学習内容の知識・スキルがなければ、充実したeラーニングがつくれません。 特にはじめて自社で作成する場合は、従業員が確実に知識やスキルを身につけられる教材か確認する必要があるため、配信までに時間がかかる場合もあることもデメリットだといえます。
eラーニングを自社作成する4ステップ
なるべくコストを抑えるために、eラーニングを自社で作成したいですよね。
しかし、1からの教材づくりをどのように進めればいいのかわからない方は多いのではないでしょうか。
eラーニングを自社作成するためには、以下4ステップを踏みましょう。
-
情報を整理し、目的を明確にする
-
教材(コンテンツ)の内容を決め、設計する
-
教材を作成する
- 実施と分析・評価をおこなう
それぞれのステップでおこなうべきことを詳しく解説します。
1.情報を整理し、目的を明確にする
はじめに情報を整理して目的を明確にします。目的を明確にできていないと十分な効果を出すことが難しくなるため、この第1ステップが欠かせません。
まず、以下の情報を整理しましょう。
項目 |
例 |
目的 |
コンプライアンス研修で違反のリスクを下げるため |
対象者 |
・新入社員、中堅社員、管理職などの役職別
・営業職、事務職、技術職などの職種別
|
学習時間 |
勤務時間内が対象 |
学習環境 |
パソコンやタブレットを使用する ネットワーク速度が適切か
|
目標 |
確認テスト〇点以上を合格とし、コンプライアンスの各種違反を防止する |
上記のような情報を整理して、方向性を定めます。
例えば、対象者を設定することで教材の内容やレベルを変えられ、従業員に合った教材を提供できます。
また、勤務時間内外のどちらで学習させるかを決めておくことで、知識・スキルまでのスケジュールや環境整備につなげられるでしょう。
これらの情報を整理することが難しい場合は、現場の従業員にヒアリングすることがひとつの手です。「〇〇部の課題は何か」「なぜその課題が発生しているのか」「課題解決でどのような状況にしたいのか」などを調査することで、eラーニング導入のための情報を整理できます。
2.教材(コンテンツ)の内容を決め、設計する
情報を整理して目的がわかったら、教材(コンテンツ)の内容を決め、設計をはじめましょう。
教材内容の決定・設計には仕様書の作成がおすすめです。仕様書を作成することには以下のようなメリットがあります。
- 仕様書の作成者と教材作成者が異なっても正しく内容を共有できる
- 教材の修正・改訂の際、作成者が異なっても引き継ぎしやすい
- 似た教材の作成に流用できる
仕様書は以下のような内容を取り入れます。
目的 |
コンプライアンス研修で違反のリスクを下げるため |
対象者・人数 |
新入社員・若手社員(15名) |
教材内容 |
コンプライアンスの基礎知識 |
修了条件 |
確認テストを80点以上獲得する |
標準学習時間 |
50分 |
目標 |
コンプライアンスの各種違反を防止する |
教材内容は、設計書で詳しい内容を記載します。
- 1.コンプライアンスとは:概要・背景
- 2.コンプライアンス違反とは:違反内容・原因・影響
- 3.コンプライアンス体制づくり:行動指針
- 4.情報セキュリティ対策
- 5.ハラスメント防止
など 教材の骨組みまで詳しく決めることで、教材の作成がスムーズになります。
3.教材を作成する
次に、仕様書や設計書をもとに教材作成をおこないます。
作成のポイントは、「対象者のスキルやレベルに合わせる」「視覚的な要素を取り入れる」ことの2つです。
対象者のスキルやレベルに合わせるためには、仕様書を使用して適切な表現や内容を選ぶようにします。
新入社員が対象であれば、難しい単語は使わずわかりやすい言葉や言い回しで作成するのがいいでしょう。 視覚的な要素を取り入れるためには、画像や動画、グラフなどを組み込むことが大切です。PowerPointや動画編集・画像加工ソフト(アプリ)などを使用して作成を進めましょう。
また、カラーやフォントなどのイメージも統一させると見やすい教材になります。
4.実施と分析・評価をおこなう
教材を作成した後は、「仕様書や設計書と内容が一致しているか」「動作に問題はないか」を確認します。
ここでのポイントは、教材作成者以外が教材を確認することです。第三者が確認することで、わかりづらい箇所などの品質評価がしやすくなります。
教材に問題がなければ、従業員に配布します。一定期間運用した後には、従業員の学習状況や進捗、目的を達成しているかなどを確認しましょう。
これらを確認して分析することで、よりよい教材への改善に役立ちます。アンケートを取り、教材への意見を聞くのもいいでしょう。
分析・評価は繰り返しおこなうことが大切です。従業員の知識・スキルの底上げに役立つよう教材の質を高めていきます。
効果を上げる教材開発のポイント
従業員の知識・スキルを十分に高められる教材を開発するためには、以下5つのポイントをおさえることが大切です。
- 徹底した事前準備をおこなう
- わかりやすくシンプルな教材を心がける
- モチベーションを維持する仕組みをつくる
- 更新しやすい仕組みづくりをおこなう
- 定期的な分析・評価を実施する
1つずつ解説します。
徹底した事前準備をおこなう
教材を作成するときには、必ず事前準備をおこないます。
詳細な仕様書・設計書づくり、従業員が取り組みやすい教材づくりをすることで、効果をあげられます。 では、資料教材・動画配信のそれぞれの場合に確認したいことを解説します。
資料教材の場合
資料教材開発のポイントは以下の4つです。
- 読み手の立場になって文章を考え、繰り返し読む
- 誤字脱字がないかチェックする
- 文章の体裁を統一する(です・ます、だ・である)
- 図表やイラストを取り込む
また、「結論→具体例→まとめ」のように構成を整えることで読みやすい資料となります。
動画配信の場合
動画で教材をつくるときは、カット割を絵コンテに、ナレーション原稿・テロップを台本に書き起こします。
カット割を絵コンテにしておくと、何をどの角度で撮影するのか、どの順番で撮影するとスムーズなのかなどが明らかになります。
絵コンテは効率的に撮影し、わかりやすい動画にするために欠かせない存在です。 また、台本の作成も効率的な撮影とわかりやすい動画づくりに役立ちます。アピールしたい内容も浮き彫りになり、さらによい動画となるでしょう。
撮影時には、音声のクリアさも意識します。録画した直後にイヤホンやヘッドホンで音を確認し、雑音が入っていないか、聞きづらくないかを確認することが大切です。
わかりやすくシンプルな教材を心がける
2つ目のポイントは、わかりやすくシンプルな教材を心がけることです。
長い文章は避け、一目で内容がわかるような端的な文章を心がけましょう。年齢層に合わせたデザイン、色を意識することも有効的です。デザインや色を統一させるとより見やすい教材になります。
わかりやすい教材は理解度と学習効果を上げるために非常に重要な役割です。作成後は客観的な目線でチェックしましょう。
モチベーションを維持する仕組みをつくる
3つ目のポイントは、モチベーションを維持する仕組みづくりをおこなうことです。
eラーニングは集合研修と異なり、従業員1人ひとりが個人で学習します。好きな時間・場所で学習できたり、誰かに見られながら学習する必要がなかったりするため、モチベーションが保ちづらいです。
そのため、読む気持ちが失せないようにイラストを盛り込んだり、定期的なクイズや確認テストをおこなったりなどして従業員のモチベーションを維持しましょう。
また、理解度や進捗状況によってランキングをつけたりバッヂを付与したりなども、モチベーション維持につながります。 「この学習がどのような業務に活かせるのか」も伝えながら、eラーニングを進めることが大切です。
更新しやすい仕組みづくりをおこなう
4つ目のポイントは、更新しやすい仕組みづくりです。
教材は業界動向や商品・サービスの変化で修正が必要になったり、不具合が起きたりすることがあります。
また、従業員の声や学習効果に合わせて改訂する必要もあるでしょう。
そのため、すぐに対応して教材に反映できる仕組みづくりが重要です。 教材の質を高め、十分な効果を得られるよう更新しやすく管理しやすい仕組みにしておきましょう。
定期的な分析・評価を実施する
最後のポイントは、定期的な分析・評価の実施です。
eラーニングの教材は一度作成して完結するわけではありません。一定期間経ったら、「どの部分の理解度が低いか」「部署によって理解度に違いがあるか」などを調査します。
従業員にアンケートを取り、教材内容を評価してもらうのもいいでしょう。
調査結果とアンケート結果をもとに教材の改訂や修正をおこないます。
「どの情報が正しいのかわからない」と混乱しないよう一度に大幅な改訂はしないようにしてください。繰り返し分析・評価・改善をおこなうことでよりよい教材になります。
eラーニング教材を自社作成するときの注意点
教材を自社作成するときは3つの点に注意しなければなりません。
- 自社に合った教材を選ぶ
- 著作権侵害に注意する
- 管理しやすい仕組みをつくる
1つずつ解説します。
自社に合った教材を選ぶ
1つ目の注意点は、PDF・PowerPoint・動画の中から自社に合った教材を選ぶことです。それぞれの特徴を理解して、学習内容に合った教材を選びましょう。
メリット |
デメリット |
|
PDF |
・ダウンロードしてオフラインでも学べる
・紙資料としても配布可能
|
・パソコンによってレイアウトがズレる
・PDF上の編集ができない
|
PowerPoint |
・作成難易度が低く編集・更新がしやすい
・アニメーション機能で動きが出せる
|
・意欲度によっては理解度が低くなる |
動画 |
・文字やイラストより内容を具体的に伝えやすい
・従業員の興味を惹きつけやすい
|
・撮影や編集が難しい |
これらの特徴を理解して、どの教材を選ぶのかまたはどの教材を組み合わせるのか検討しましょう。
著作権侵害に注意する
特定多数に向けて配信されるeラーニングは教育目的の利用とみなされず、営利目的と認識されることが多いため、eラーニング開始前に著作権者の許諾を得る必要があります。
具体的には、写真やイラスト、地図、映像、音楽などが当てはまります。写真やイラストなどはフリー素材を使うと安心でしょう。 また、講師に講義してもらう場合も、講師に著作権があるため許可を得る必要があります。著作権に関する契約をおこなうなど、トラブル防止に努めることが大切です。 著作物の扱い方についても、事前に学んでおきましょう。
参考:文化庁「著作物の正しい利用方法」
管理しやすい仕組みをつくる
3つ目の注意点は、管理しやすい仕組みをつくることです。
前述の通り、eラーニングは運用・分析・評価・改善を繰り返すことが大切です。教材ファイルの場所を決め頻繁に整理したり、更新・修正履歴を残したりなど、どの担当者も修正・管理できる仕組みをつくっておきましょう。
しかし、eラーニング教材の管理を自社だけでおこなうのは難しいです。そのようなときに役立つのがeラーニング作成ツールです。次章で解説しますので、参考にしてみてください。
効率的な教材作成にはeラーニング作成ツールの活用がおすすめ
eラーニング教材をはじめて作る場合、効率を重視している場合、効果を出したい場合などはツールの利用がおすすめです。 本章では、eラーニング作成ツールの種類と活用メリットを解説します。
eラーニング作成ツールの種類
eラーニング作成ツールには、「eラーニングコンテンツ作成サービス」「eラーニングシステム(LMS)」の2種類があります。具体的にどのようなものなのか解説します。
eラーニングコンテンツ作成サービス
eラーニングコンテンツ作成サービスとは、教材作成のプロが教材を作成するサービスのことです。 自社で作成するよりコストはかかりますが、学習効果が出やすい構成やデザインで作成してくれます。PDF・PowerPointだけでないさまざまな形式や構造で作成してくれるなど高品質な教材であることも特徴です。
eラーニングシステム(LMS)
eラーニングシステム(LMS)とは、オンライン上で学べるシステムのことです。自社で作成した教材をLMSに取り込むことで簡単に配信できるようになります。
教材の配信だけでなく、LMS内で教材の作成もできます。専門知識がなくても直感的に作成できる仕組みのため、教材作成の経験がない方でも安心です。 また、進捗管理や評価機能などさまざまな機能がついているため、分析や評価、改善にも役立ちます。
eラーニング作成ツールを活用するメリット
eラーニング作成ツールを活用するメリットは以下4つです。
- 既存資料を活用できる
- 動画教材を簡単に作成できる
- コストをおさえられる
- 更新・管理がしやすい
1つずつ解説します。
既存資料を活用できる
1つ目のメリットは既存資料を活用できることです。 従来の研修で使用していたPowerPointの資料をツールに登録することで、HTML5形式や動画形式に変換してオンライン上でも学べるようになります。また、SCORMと呼ばれるeラーニングの標準規格の変換に対応したツールを選べば、LMSにも活用できます。 使っていた資料をそのままeラーニング教材にできるため、時間をかけない簡単な配信が可能です。
動画教材を簡単に作成できる
2つ目のメリットは簡単に動画教材が作成できることです。 自社で作成する場合、必要な知識やスキルがなければ撮影から編集、配信まで多くの労力がかかります。十分な効果を出す動画を作成するのも難しいかもしれません。 eラーニング作成ツールの中には、撮影した動画をシステムにアップロードするだけで教材が作成できるものがあります。直感的に編集できるものも多く、誰でも効率的に高品質な動画が作成できるでしょう。
コストをおさえられる
3つ目のメリットはコストをおさえられることです。 eラーニング作成ツールには教材のテンプレートが充実していたり、簡単な操作で教材作成ができたりするため、教材準備にかかる費用をおさえられます。 教材作成業務にかかる時間も短縮でき、人件費の軽減にもつながるでしょう。
更新・管理がしやすい
4つ目のメリットは更新・管理がしやすいことです。 eラーニングを十分に活用するためには、教材の管理や共有、修正履歴の確認などが重要です。自社のみでこれらをするにはどうしても手間がかかります。 eラーニング作成ツールには更新・管理機能がついています。どのコンテンツが多く利用されているか、効果が出ている教材はどれかということを分析でき、効果的な運用に役立ちます。
【比較表つき】eラーニング作成ツールおすすめ8選
本章では、おすすめのeラーニング作成ツールを8つご紹介します。料金や強みを比較して、自社に合ったツールを探してみてください。
eラーニングの導入に興味のある方は、「Reloかんたんラーニング」も是非ご参照ください。
初期費用 |
月額費用 |
無料トライアル |
得意分野 |
強み |
|
PIP-Maker |
100,000円 |
49,800円~268,000円 |
〇(2週間) |
動画作成 |
・アバターを活用できる
・アンケートやクイズを動画内に組み込める
|
iTutor |
380,000円~ |
- |
〇(21日間) |
マニュアル作成 |
・簡単な操作性
・動画マニュアルも作成できる
|
はたらきかたマニュアル |
88,000円 |
55,000円~ |
〇(2週間) |
マニュアル作成 |
・課題抽出から運用までサポート
・用途に合わせてサービスを選択できる
|
eden LMS |
0円 |
■ユーザーID数無制限プラン:40,000円~210,000円/月
■ユーザーID数課金プラン:140円~300円/月
|
〇(30日間) |
スライドショー・動画作成 |
・AIが教材作成をサポート
・テストの作成も簡単
|
iSpring Suite |
- |
103,990円~276,620円/年 |
〇(2週間) |
スライドショー・動画作成 |
・スライドショーと動画を組み合わせられる
・2,300以上のテンプレートから作成できる
|
VideoTouch |
- |
- |
〇 |
動画作成 |
・スマホの撮影動画で教材が作れる
・自動で字幕を書き起してくれる
|
Cloud Campus |
100,000円~500,000円 |
70,000円~360,000円 |
〇 |
動画作成・既存動画視聴 |
・100種類以上の教材を視聴できる
・顔認証つきでセキュリティ面で安心
|
Coursebase |
要見積もり |
要見積もり |
× |
動画作成・PDF・テスト問題 |
・800コース以上の教材を視聴できる
・集合研修にも対応
|
低コストeラーニング教材制作 |
要見積もり |
要見積もり |
× |
- |
・制作から運用までサポートしてくれる
・企業に合ったコンテンツを作成してくれる
|
では、それぞれのツールを詳しく見ていきましょう。
既存資料を最短5分で動画に|PIP-Maker
PIP-Makerは動画作成を得意とするeラーニング作成ツールです。
PowerPointやExcel資料をアップロードすることで、最短5分で動画を作成できます。 特徴的なのは、文章を入力するだけでアバターが教材の内容を説明してくれることです。撮影や録音の手間がなく、効率的な動画作成が可能です。 また、動画内にアンケートやクイズを組み込めるため、双方向のコミュニケーションをとりながら学習を進められます。ただ動画を見るだけで学習が終わらないため、従業員のモチベーション維持にもつながるでしょう。
3ステップでマニュアルを作成|iTutor
iTutorはマニュアル作成を得意とするeラーニング作成ツールです。
iTutorの特徴はPowerPointと同じ感覚で操作できることです。これまでの資料作りと同じように操作できるため、はじめてeラーニング作成ツールを使う方も安心して使用できます。 マニュアル化した資料はPowerPointや動画など好きな形式に出力できることも嬉しいポイントです。eラーニングで活用することはもちろん、集合研修のときにも出力したデータを使用できるでしょう。
手厚いサポートで初心者でも安心|はたらきかたマニュアル
はたらきかたマニュアルはマニュアル作成を得意とするeラーニング作成ツールです。
はたらきかたマニュアルの特徴は、プロが現状の調査と可視化をおこない、マニュアル構成案の作成から運用までおこなってくれることです。はじめてeラーニングにする方やマニュアル作成に不安のある方にぴったりなサービスとなっています。 調査が必要のない方は、作成ツールで自社内でマニュアルを作れます。自社のニーズに合わせてサービスを選べるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
初期費用なしで教材作成|eden LMS
eden LMSはスライドショーや動画作成が得意なeラーニング作成ツールです。
eden LMSの特徴は、PowerPointから簡単にナレーション付きの動画を作成できることです。穴埋めテストの作成も可能で、従業員の理解度のチェックにも役立ちます。また、資料からの転換だけでなく、動画のアップロードで教材に転換することもできます。 もう1つの特徴は、AIが教材作成をサポートしてくれることです。ナレーションの読み上げや、字幕の書き起こし、翻訳、声の吹き替えをしてもらえるため、効率的に教材作成を進められるでしょう。
Power Pointのような簡単な操作で完成|iSpring Suite
iSpring Suiteはスライドショーや動画作成が得意なeラーニング作成ツールです。
iSpring SuiteはPowerPointを組み込んだシステムのため、eラーニング作成ツールを使用した経験のない方も簡単に操作できます。2,300種類以上のテンプレートからの作成で効率的に進めることも可能です。 また、確認テストの実施も可能で、終了後には画像・音声などを使用して答えを詳しく解説するフィードバック機能を活用できます。
https://www.ispring.jp/ispring-suite
動画制作・編集が強み|VideoTouch
VideoTouchは動画作成が得意なeラーニング作成ツールです。
VideoTouchの特徴は、スマートフォンで撮影した動画で教材が作成できることです。動画をアップロードすると動画内の音声を読み取り自動で字幕を書き起こしてくれたり、目次を付けてくれたりなど便利な機能がついています。 また、動画や個人単位で視聴数、視聴時間、満足度を確認できるため、教材の見直しや改善に役立つでしょう。
固定制の月額費用で従業員が増加しても安心|Cloud Campus
Cloud Campusは動画作成が得意なeラーニング作成ツールです。
自社で作成した動画だけでなく、Cloud Campus内の既存動画の視聴もできます。 Cloud Campusの特徴は、顔認証機能がついていることです。受講開始前に顔認証することで、本人確認や利用制限などに役立ちます。セキュリティ面の安心にもつながるでしょう。 また、100種類以上の動画教材を視聴できることも特徴的です。ビジネスマナーやマネジメントスキルなど厳選された分野を学べます。自社のノウハウが必要ないコンテンツを提供してくれることで、作成の手間が省けます。
誰でも取り組みやすいシンプルな操作性|Coursebase
Coursebaseは自社で作成した動画だけでなく、800以上の既存動画の視聴もできるツールです。
Coursebaseの特徴は、eラーニングだけでなく集合研修にも活用できることです。出席管理や会場・持ち物案内など管理作業を自動化する機能がついています。eラーニングと集合研修を組み合わせて研修がしたい方にぴったりなツールでしょう。
制作から運用まで一貫してサポート|低コストeラーニング教材制作
低コストeラーニング教材制作は制作から運用まで一貫してサポートしてくれるeラーニング作成ツールです。
低コストeラーニング教材制作の特徴は、企業に合わせたオリジナルのeラーニング教材を作成してくれることです。予算に合わせてプランを立ててくれるため、予算が限られている場合でも相談できます。 教材作成後は受講履歴やアンケート、テスト結果から分析をおこない、改善につなげてくれることも特徴的です。中長期的な目線でeラーニングの効果を高めたい企業にぴったりなツールです。
https://www.pro-seeds.com/made-to-order/line-up/instant-material.html
eラーニング作成ツールの選び方
eラーニング作成ツールは数多く提供されています。その中から効果の出やすいツールを選ぶためには、4つのポイントをおさえる必要があります。
- アップロードできるファイル形式が多い
- 操作しやすい
- サポート体制がある
- 自社の課題に合ったツールの強みがある
1つずつ解説します。
アップロードできるファイル形式が多い
1つ目のポイントは、アップロードできる形式数です。
教材にしたい資料が対応できないファイル形式に当てはまらないよう、できるだけ多いものを選ぶことが大切です。
例えば、動画をアップロードする際、撮影した動画によってファイル形式が異なることがあります。
撮影した動画が教材にできないトラブルを避けるため、mp4だけ対応しているツールではなくavi、movなど複数の形式に対応しているほうが安心です。
また、「PowerPointだけ」「動画だけ」に対応しているツールよりも、複数のファイル形式に対応しているものを選ぶことも大切です。 料金や機能面だけでなく、対応できるファイル形式の多さもチェックしておきましょう。
操作しやすい
2つ目のポイントは操作しやすいかどうかです。
効率的に教材を作成するためには操作性の良さをチェックすることが大切です。 例えば、ドラッグ&ドロップのみでファイルをアップロードできるものであれば、誰でも簡単に教材を作成できます。
担当者が変わっても同じ質の教材が作れるよう、簡単な操作性のツールを選ぶことが重要です。
サポート体制がある
3つ目のポイントはサポート体制があるかどうかです。
手順がわからないときや疑問点が出てきたとき、トラブルが発生したときに手厚くサポートしてくれるツールがおすすめです。 サポート体制をチェックするときは、対面・電話・メール・チャットのどの方法でサポートしてくれるのかも確認しておきましょう。
自社の課題に合ったツールに強みがある
4つ目のポイントは自社の課題に合ったツールに強みがあるかどうかです。
PowerPointへの教材転換、PC操作の手順書作成、動画教材の作成、業務マニュアルの作成など、強みがツールによって異なります。 「どのような内容の教材をつくるのか」「課題解決につながる機能はついているか」を確認してツールを選択しましょう。
eラーニング作成ツールの活用で効率的に社員教育を進めよう
eラーニング教材の作成は、自社で作成する以外にeラーニング作成ツールを活用する方法があります。
自社のみでおこなうより、便利なツールで効率的に作成できるだけでなく、高品質な教材に仕上げられることが特徴です。
「アウトソーシングでおこなうより、自社の知識やノウハウをそのまま落とし込みたい」「なるべくコストをおさえて効果の出る教材を作成したい」という方は、eラーニング作成ツールの活用を検討してみましょう。
eラーニングの導入に興味のある方は、「Reloかんたんラーニング」も是非ご参照ください。