従業員のメンタルヘルスチェック|職場環境の改善に役立つ施策を徹底解説
「職場環境を改善して、従業員にとってより働きやすい企業に成長したい」
「従業員のワークライフバランスを改善したい」
上記のように考える企業担当者は多いでしょう。
従業員の満足度を高めることができると、企業にとってさまざまなメリットを得られます。
昨今注目が集まっている「メンタルヘルスチェック」は、そのようなお悩みの解決に役立ちます。メンタルヘルスチェックは従業員の心理状態を可視化できるため、企業にとって必要な施策を把握しやすくなります。
本記事では、メンタルヘルスチェックの概要や行うメリットなどを紹介します。導入する際のポイントやおすすめのサービスも紹介しているため、あわせて確認してみてください。
目次[非表示]
- 1.そもそもメンタルヘルスチェックとは?
- 2.メンタルヘルスチェックを行うメリット
- 2.1.従業員のこころの安定を目指せる
- 2.2.離職率の低下につながる
- 2.3.業務を効率的に進められる
- 2.4.ワークライフバランスの活性化に役立つ
- 3.従業員に勧めたい!セルフメンタルヘルスチェック
- 3.1.5分でできる職場のストレスセルフチェック|厚生労働省
- 3.2.心の健康度セルフチェック|TJK
- 3.3.セルフチェック|KOKOROBO(ココロボ)
- 3.4.メンタルヘルスケアチェック|大正製薬
- 3.5.職場のメンタルヘルスチェックリスト|東京都労働相談情報センター
- 3.6.こころとからだを守るためのチェックシート|こころの安心プロジェクト
- 4.メンタルヘルスチェック実施後に行うべき具体策
- 4.1.気軽に相談できる窓口を設置する
- 4.2.セルフケアについて学べる環境を用意する
- 4.3.職場環境の見直しを行う
- 4.4.従業員同士が支え合える環境を作る
- 5.メンタルヘルスチェックの導入にはリロクラブの「メンタルヘルスケアサービス」がおすすめ
- 5.1.Reloストレスチェック
- 5.2.V-HRストレスチェック
- 5.3.Selfシリーズ
- 6.メンタルヘルスチェックを導入して従業員の心理状態を把握しよう!
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そもそもメンタルヘルスチェックとは?
メンタルヘルスチェックとは、ストレスに関する質問を従業員に回答してもらい、その結果を分析することです。ストレスチェックとも呼ばれます。
従業員自身が自分のストレス状態を客観視できるため、リフレッシュできる時間を積極的に作ったり、極度のストレス状態にある場合は病院を受診したりする目安として活用できます。
またメンタルヘルスチェックを行うと企業側が従業員の心理状態を把握できるため、1人ひとりに合わせた対策を取りやすくなるといえます。
なお、法改正によって、2015年12月から従業員が50人以上いる企業はメンタルヘルスチェックの実施が義務化されています。
従業員に受ける義務はないものの、企業側が従業員に回答を依頼することは義務であるため、必ず実施するようにしてください。
メンタルヘルスチェックを行うメリット
メンタルヘルスチェックを行うメリットは以下のとおりです。
- 従業員のこころの安定を目指せる
- 離職率の低下につながる
- 業務を効率的に進められる
- ワークライフバランスの活性化に役立つ
それぞれのメリットについて解説します。
従業員のこころの安定を目指せる
メンタルヘルスチェックを行うと、従業員のこころの安定を目指せます。
先ほど紹介したとおり、メンタルヘルスチェックは従業員の心理状態を客観視できるため「どのようなことにストレスを感じているか」「今ストレスを多く抱えている状態か」などを把握できます。
この結果、従業員それぞれに合ったケアができるほか、従業員自身もセルフケアを行いやすくなり、ストレスとうまく付き合えるようになるでしょう。
また従業員のストレス状態が明確になると医師の診察を促したり、必要に応じて職場環境を変えたりすることも可能です。
従業員が自身の心理状態を把握することで、より働きやすい環境を整えられるでしょう。
離職率の低下につながる
メンタルヘルスチェックによって従業員の心理状態を把握できると職場環境を改善しやすくなるため、メンタル不調による離職を防ぎやすくなります。
例えばメンタルヘルスチェックの実施によって軽度のストレス状態であることがわかれば、その原因を解消したり解決策を提示できたりします。
早めに対処しているとストレス解消につなげやすく、問題も解決しやすいです。
しかし従業員のストレス状態に気付くことなく放置していると退職や休職につながる可能性が高まり、即戦力となる従業員を失いかねません。
そのため定期的にメンタルヘルスチェックを実施して、従業員のメンタルヘルスを理想的な状態に保つことが大切です。
業務を効率的に進められる
メンタルヘルスチェックを行うと、業務を効率的に進められます。
先ほど紹介したとおり、メンタルヘルスチェックを実施していると従業員の心理状態を把握できるため、定着率をアップできます。
すると従業員それぞれが即戦力となり、効率よく業務を進められるでしょう。
また、従業員自身も心理的なストレスを軽減しながら働けるため、業務に集中することも可能です。働きやすい環境を整えることで、求職者に自社の魅力を伝えやすくなります。
ワークライフバランスの活性化に役立つ
メンタルヘルスチェックは、ワークライフバランスの活性化にも役立ちます。
そもそもワークライフバランスとは、仕事とプライベートのバランスをより良いものにすることです。
従業員1人ひとりに合ったワークライフバランスを実現できると、人生の幸福度が高まります。
メンタルヘルスチェックによって従業員のストレス状態を把握できると、体への負担が大きくなる前にストレスを解消できたり、適切な休暇を取得できたりするため心理状態を安定させやすくなります。
プライベートも充実させやすくなるため、理想的なワークライフバランスを実現できるでしょう。
結果的に従業員の満足度が向上するほか、企業の成長にも良い影響を与えます。
従業員に勧めたい!セルフメンタルヘルスチェック
ストレスに対処するためには、自分自身のストレス傾向を知ることも大切です。
定期的に従業員のストレスチェックを実施すれば、従業員が自身の体調を把握できます
一般的に企業のメンタルヘルスチェックは、年1回以上実施されるケースが多く、半期に1回や年1回など頻度もさまざまです。
3ヵ月に1度や半期に1度のペースでは、メンタルヘルスチェックを実施するだけでも、担当者に業務負担がかかってしまいます。
そのため、従業員が自らストレスをセルフチェックできるツールを活用することで、担当者の業務負担を軽減できます。
従業員に勧めたいセルフメンタルヘルスチェックツールは、次のとおりです。
セルフメンタルヘルスチェックツール名 |
提供企業・組織名 |
5分でできる職場のストレスセルフチェック |
厚生労働省 |
心の健康度セルフチェック |
TJK |
セルフチェック |
KOKOROBO(ココロボ) |
メンタルヘルスケアチェック |
大正製薬 |
職場のメンタルヘルスチェックリスト |
東京都労働相談情報センター |
こころとからだを守るためのチェックシート |
こころの安心プロジェクト |
各ツールの特徴を確認して、従業員へセルフチェックを推奨しましょう。
5分でできる職場のストレスセルフチェック|厚生労働省
従業員のストレス状態を把握するためには、厚生労働省が発表している「こころの耳 5分でできる職場のストレスセルフチェック」を活用するのも1つの方法です。
57問の簡単な質問に答えるだけで、自分自身のストレス状態を把握できます。約5分で結果がわかるため、簡易チェックとして導入するのもいいでしょう。
なお結果は、ストレスの原因として考えられる要因、現在のストレス反応などが確認でき、「今の自分の状態」を俯瞰できます(セルフチェック結果)。
また診断後に、ストレスケアに関するアドバイスへもアクセスできるので、ストレスと上手く付き合うためにご確認ください。
参照:厚生労働省|こころの耳 5分でできる職場のストレスセルフチェック
心の健康度セルフチェック|TJK
健康経営や健康企業宣言に取り組み企業をサポートするTJKが公表している「心の健康度セルフチェック」は、メンタルヘルスチェックをセルフで実施したいときに効果的です。
計20問の質問を、直観的にチェックを入れることによって、合計点別の判定が診断されます。
参照元:心の健康度セルフチェック!|TJK 東京都情報サービス産業健康保険組合
すべての質問に回答後、すぐに診断結果が表示され自身のストレスレベルを確認できます。
ストレス数値が高い場合は、セルフチェック後にメール相談や電話相談をして、メンタルヘルスケアに努めましょう。
セルフチェック|KOKOROBO(ココロボ)
メンタルヘルス不調の予防と早期治療をサポートするオンラインメンタルヘルスケア「KOKOROBO(ココロボ)」が公表するセルフチェックは、自身のストレスレベルを把握したいときに活用できます。
まずは性別を選択して、次の項目に対する質問が各10問表示されるため、当てはまるものにチェックを入れましょう。
- 気分のチェック
- 不安のチェック
- 睡眠のチェック
計30問の質問へ回答すると、ストレス状態とアドバイスが表示されるため、病院への受診や医師への相談を推奨された場合は早急に対処しましょう。
サイトから無料でSNS相談やチャット相談もできるので、病院へ通う時間がない方は、お気軽にご利用ください。
メンタルヘルスケアチェック|大正製薬
製薬会社である大生製薬が公表しているメンタルヘルスケアチェックは、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義先生が監修しています。
心身医学と産業医学を専門とする現職のプロフェッショナルが監修したメンタルヘルスケアチェックであれば、信頼性が高く自分自身のストレスレベルを把握するために有効的です
性別と年齢を選択し、計20問の質問に「はい」「いいえ」で答えるだけなので、簡単にセルフチェックが完了します。
質問への回答が完了すると、すぐにメンタルヘルスケア度をパーセンテージで表示してくれ、山本晴義先生からのアドバイスを確認できます。
職場のメンタルヘルスチェックリスト|東京都労働相談情報センター
東京都労働相談情報センターが公表している「職場のメンタルヘルスチェックリスト」は、名前のとおり職場において「どれだけストレスや疲れを感じているか」の疲労蓄積度をセルフチェックできるサイトです。
「労働者用チェックリスト」と「家族用チェックリスト」から求めるチェックリストを選択して、3枚のPDFを取得します。
1枚はチェックリスト用紙、もう1枚は判定結果を確認する用紙、最後の1枚は白紙です。
チェックした項目の数を足して、自身で疲労蓄積度を計算して確認できます。
サイトが点数を自動計算せずに、紙媒体で結果を採点する必要があるため、他のセルフチェックに比べると手間がかかります。
こころとからだを守るためのチェックシート|こころの安心プロジェクト
中小企業の経営を守る・支えるを理念に活動している「一般社団法人あんしん財団」は、従業員自らが自分のストレスを確認する「こころとからだを守るためのチェックシート」を公表しています。
こちらから計7枚のPDFを取得し、身体と心に分けて不調を確認するチェックシートです。
付録として生活健康度チェックシートもついているため、メンタルヘルスチェックだけでなく、身体と生活習慣の健康状態を把握できます。
参照元:[ツール8] ストレスに向き合うためのセルフチェック・アクションチェックシート | あんしん財団
メンタルヘルスチェック実施後に行うべき具体策
メンタルヘルスチェックを実際におこなった後に行うべき対策は、以下のとおりです。
- 気軽に相談できる窓口を設置する
- セルフケアについて学べる環境を用意する
- 職場環境の見直しを行う
- 従業員同士が支え合える環境を作る
それぞれのポイントについて解説します。
気軽に相談できる窓口を設置する
まずは、従業員が気軽に相談できる窓口を設置してみてください。
仕事上の悩みやストレス、人間関係など気軽に相談できる場所があると従業員の精神的なストレスを軽減しやすくなります。
企業内に相談できる場所があると、従業員も安心しながら業務に集中できるでしょう。
また相談できる窓口を設置することで、メンタルヘルスチェック以外でも従業員の心理状態を把握しやすくなります。
セルフケアについて学べる環境を用意する
セルフケアについて学べる環境を用意すると、従業員の心理状態を安定させやすくなります。
なぜなら従業員1人ひとりがセルフケアによって自己管理できると、ストレスを軽減しやすくなるからです。
例えばどのようにストレスと付き合っていくかを研修で学んだり、ストレスを抱えたときの対処法を提供したりするのも1つの方法です。
企業の職場環境を整えるだけではなく、従業員1人ひとりが自己管理できるようになることによって、ストレスと上手く付き合っていけるようになります。
職場環境の見直しを行う
ストレスを抱えやすい職場になっていないかを見直し、適切な改善策を講じていきましょう。
例えば上司や同僚に相談しにくい職場環境だと、問題が起きても1人で抱え込んでしまいストレスを感じやすくなります。
他にも、個人の仕事量があまりにも多いと、精神的なストレスも大きくなりやすいでしょう。 そのため日頃から従業員にとって働きやすい職場環境を作ることを目標にするのがおすすめです。
メンタルヘルスチェックの結果を参考にしたり、従業員の声を集めたりすると職場環境改善のヒントを得やすくなったりします。
従業員同士が支え合える環境を作る
従業員同士が支え合えるような職場環境を作っていきましょう。
業務内容によって異なるものの、チームを編成して支え合える環境があるとストレスを軽減しやすくなります。
例えばチーム内でお互いへの理解度を高め合えれば、苦手なことをカバーし合ったり協力体制を構築しやすくなったりするでしょう。
その結果、1人で頑張り続ける必要もなくなるため、従業員にとって働きやすい環境になります。さらに従業員同士が支え合える環境を作ると、属人化を防ぎやすくなるほか、作業効率のアップも期待できます。
メンタルヘルスチェックの導入にはリロクラブの「メンタルヘルスケアサービス」がおすすめ
メンタルヘルスチェックの導入には、リロクラブが提供している「メンタルヘルスケアサービス」がおすすめです。
■メンタルヘルスチェックサービスをお探しの方は
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メンタルヘルスケアサービスとは従業員のメンタルヘルス改善を支援する福利厚生のことで、法令への対策を行えるだけではなく関連業務をシステム化できます。
そのため従業員の業務負担を軽減しながら、ストレス状態を把握できるでしょう。 リロクラブのメンタルヘルスケアサービスでは、以下の3つのメニューを提供しています。
- Reloストレスチェック
- V-HRストレスチェック
- Selfシリーズ
それぞれのサービス内容について紹介します。
Reloストレスチェック
Reloストレスチェックとは、2015年に施行された法令に対応したストレスチェックサービスのことです。
従業員のストレス状態を把握できるほか、マイページで判定結果を確認したり経年管理したりできます。高ストレス者の抽出や産業医・保健師との面談申し込みなどもでき、スムーズに適切な対応を取れるでしょう。
V-HRストレスチェック
V-HRストレスチェックは紙とインターネットの両方に対応しており、企業のメールアドレスを持っていない従業員のストレス状態も把握できます。
紙アンケートの回収から結果のデータ化まで一貫して請け負っているため、業務負担が起こる心配はありません。
Reloストレスチェックと同様に高ストレス者の抽出や産業医・保健師との面談申し込みなども行えるため、必要に応じた対応をスムーズに実施できます。
Selfシリーズ
Selfシリーズは簡易調査からスタンダード調査まで、予算に応じてカスタマイズできるサービスです。
ストレスチェックを受けた従業員1人ひとりへの結果報告だけではなく健康アドバイスも行っているため、よりストレスを軽減しやすくなるでしょう。
法令対策や職場の改善など、企業の実施目的に合わせた質問内容や量を用意しています。ニーズに合わせてメンタルヘルスチェックを行いたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
メンタルヘルスチェックを導入して従業員の心理状態を把握しよう!
メンタルヘルスチェックを導入すると従業員の心理状態を可視化できるため、1人ひとりに合ったケアを行えます。
結果的に従業員の満足度が向上し、企業にとっても大きなメリットをもたらすでしょう。
メンタルヘルスチェックの導入をお考えの人は、ぜひリロクラブのメンタルヘルスケアサービスを利用してみてください。
業務負担が増えることなく、従業員の心理状態をチェックできます。
■メンタルヘルスチェックサービスをお探しの方は
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