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エンゲージメントスコアとは?計測方法と成功企業例10選をご紹介


定着率や生産性を向上させるには、エンゲージメントスコアを高める施策が効果的です。
エンゲージメントスコアは、従業員が企業に対して「自発的な貢献をしたいと考えているか」愛着心を示す数値です。

エンゲージメントスコアを高めれば、従業員が高いモチベーションを維持してパフォーマンスを最大化してくれます。
企業の生産性や従業員の定着率を向上させるために、エンゲージメントスコアを計測して高めるための施策を実施しましょう。

本記事では、エンゲージメントスコアを計測する方法と具体的な施策例をご紹介します。エンゲージメントスコアが高い企業の施策例も10種類解説します。ぜひ最後までご覧ください。

目次[非表示]

  1. 1.エンゲージメントスコアとは
    1. 1.1.従業員の愛着心を数値化したもの
    2. 1.2.従業員満足度との違い
  2. 2.エンゲージメントスコアが重要視される理由
    1. 2.1.人的資本経営の普及
    2. 2.2.少子高齢化に伴う労働人口減少
    3. 2.3.不明瞭な課題が多い
    4. 2.4.日本国内のエンゲージメントスコアが低い
  3. 3.エンゲージメントスコアを高めるメリット
    1. 3.1.生産性を向上できる
    2. 3.2.定着率の向上につながる
    3. 3.3.課題を発見し解決できる
    4. 3.4.チームの連携性を強化できる
    5. 3.5.採用力を強化できる
    6. 3.6.顧客満足度の向上につながる
  4. 4.エンゲージメントスコアを計測する方法
    1. 4.1.エンゲージメントサーベイ
    2. 4.2.パルスサーベイ
    3. 4.3.従業員サーベイ
    4. 4.4.センサスサーベイ
  5. 5.エンゲージメントスコアの高める際のポイント
    1. 5.1.エンゲージメントスコアに影響を与える要素を理解する
    2. 5.2.社内コミュニケーションを活性化させる
    3. 5.3.管理職のマネジメント力を強化する
    4. 5.4.課題を解決する施策を考案・実行する
    5. 5.5.自社サービス・商品に愛着をもってもらう
    6. 5.6.継続してエンゲージメントスコアを測定する
  6. 6.エンゲージメントスコアを高める具体的な施策例
    1. 6.1.福利厚生の充実化
    2. 6.2.スキルアップ支援
    3. 6.3.キャリア形成支援
    4. 6.4.ワークライフバランスの充実化
    5. 6.5.健康経営の実施
    6. 6.6.OKRの導入
    7. 6.7.1on1の実施
    8. 6.8.社内イベントの実施
  7. 7.エンゲージメントスコアが高いアワード受賞企業の施策例10選
    1. 7.1.東京海上日動火災保険株式会社
    2. 7.2.丸紅株式会社
    3. 7.3.アコム株式会社
    4. 7.4.大東建託グループ
    5. 7.5.株式会社ノースサンド
    6. 7.6.クラスメソッド株式会社
    7. 7.7.株式会社プログリット
    8. 7.8.株式会社マイナビ
    9. 7.9.株式会社IDOM
    10. 7.10.BIPROGY株式会社
  8. 8.エンゲージメントスコアを高めたいならリロクラブへおまかせ
  9. 9.エンゲージメントスコアを高めて組織力と生産性を向上させよう



エンゲージメントスコアとは

エンゲージメントスコアは海外の先進国で取り入れられ始め、日本では近年導入され始めました。
ビジネスにおいて従業員エンゲージメントを高める施策は重要です。しかし従業員エンゲージメントは可視化できるものではなく、従業員の気持ちや想いを確かめなければ把握できません。

企業の組織力を向上させるために、エンゲージメントスコアについての理解を深めましょう。

従業員の愛着心を数値化したもの

エンゲージメントスコアとは、従業員がどの程度「企業に思いやりがあって自発的に行動するか」企業への愛着心を数値化したものです。

従業員の満足度だけでなく、自主的に企業のために貢献したいと思う情熱や忠誠心を測定し数値化しています。
エンゲージメントスコアを測定するには、いくつかの質問項目から「従業員がどの程度企業に対して愛着を持って仕事に取り組めているか」をチェックする方法が一般的です。

エンゲージメントスコアが低ければ、従業員が企業に対して愛着心を持っていないことがわかり、数値が高いと能動的に貢献したいと考えていることがわかります。
エンゲージメントスコアが高いと、従業員がモチベーションを高く持って仕事に取り組めるため、パフォーマンスを最大化してより良い成果を発揮できます。

従業員満足度との違い

エンゲージメントスコアと従業員満足度は、従業員のモチベーションを表す数値として混合されやすいです。
しかし両者には考え方や焦点に、次のような違いがあります。

項目
エンゲージメントスコア
従業員満足度
数値化の対象となるテーマ

従業員と企業の双方が信頼・愛着を持てているか

従業員がどの程度企業に満足しているか

評価の指標例

組織へのコミットメント、仕事に対する情熱など

給与、労働条件、福利厚生など

関係性の強度

信頼関係や前向きな姿勢をベースにしており、一度構築されれば崩れにくい

給与や労働環境などの待遇面をベースにしており、関係性が崩れやすい

質問例

・家族や友人に企業を勧めたいか
・仕事にやりがいを感じているか
・自分の意見が尊重されているか感じるか

・給与や福利厚生に満足しているか
・人間関係は円滑か
・コンプライアンスを遵守しているか


エンゲージメントスコアが、組織への情熱や仕事へのやりがいに焦点をあてるのに対して、従業員満足度は給与や労働環境などを重視しています。

またエンゲージメントスコアは、従業員と企業が向き合って互いに信頼し愛着を持てるかを可視化した数値です。対して従業員満足度は、従業員が企業に対してどの程度満足しているか一方的な満足度を可視化しています。

従業員が企業に満足していなければ、やりがいや情熱を感じることもないため、エンゲージメントスコアと従業員満足度の双方を高めることが大切です。

エンゲージメントスコアが重要視される理由



近年は多くの企業がエンゲージメントスコアに注目していますが、重要視されている背景には次のような理由があります。

  • 人的資本経営の普及
  • 少子高齢化に伴う労働人口減少
  • 不明瞭な課題が多い
  • 国内のエンゲージメントスコアが低い

各理由を確認して、自社でエンゲージメントスコアを導入するべきか検討しましょう。

人的資本経営の普及

エンゲージメントスコアが注目されている背景には、人的資本経営の普及が関係しています。
人的資本経営とは、従業員のスキルや経験など人材を資本として捉える経営戦略です。

資金や時間だけを資本として捉えるのではなく、人材を資本として扱うことで、従業員の成長や確保などに投資を行えます。
従業員エンゲージメントが高まれば、従業員のパフォーマンスを最大化して生産性の向上にもつながります。

エンゲージメントスコアの向上は、人的資本経営の実現にもつながる施策となるため、重要視している企業が多いです。

少子高齢化に伴う労働人口減少

近年は少子高齢化に伴う労働人口減少が課題であり、従業員の確保・維持に注力しなければなりません。
少子高齢化が加速する現代では、労働者が減少しており人材の確保が各社の課題です。

採用市場では、優秀な人材を獲りあう熾烈な競争が繰り広げられており、労働者を確保する企業のブランディングが求められています。
また在籍中の従業員が離職してしまうと人材不足に陥るため、組織の定着率を向上させる施策が必要です。

エンゲージメントスコアを高めれば、従業員の離職を防止して長期的に就業したいと思える職場をつくれます。
さらにエンゲージメントスコアが高い職場は、休職者からしても魅力的に見えるため、応募数を向上させることが可能です。

エンゲージメントスコアは、人材不足の課題を解消する打開策となるため、労働人口が減少している近年は各社で注目されています。

不明瞭な課題が多い

情報化社会が進み、自社と他社を比較できるようになった現代では、従業員が離職しないよう事前に対処する対処法が必要です。
「なぜ離職するのか」と、従業員のニーズを把握し組織の課題を明確化しなければ、人材不足によるさまざまな課題を解決できません。

数十年前までは一度入社すれば終身雇用で働く従業員が多かったですが、現在はキャリアアップや転職を希望する若年層が増えています。
また転職や離職をしなくても、モチベーションが低く「仕方なく在籍している」従業員も多いため、企業としてはエンゲージメントスコアを向上させる対策が必要です。

エンゲージメントスコアを測定することで、不明瞭な課題を可視化し対処できます。
企業から従業員に寄り添う姿勢を示して、早急に対処することが離職防止につながります。

日本国内のエンゲージメントスコアが低い

世界的に見ると、日本国内のエンゲージメントスコアは圧倒的に低いです。
アメリカのギャラップ社が2017年に調査した結果によると、世界各国の従業員エンゲージメントは、次のとおりでした。

参照元:参考資料集「日本の従業員エンゲージメント」|経済産業省 産業人材政策室

調査対象139カ国中132位と、世界的に見ても日本のエンゲージメントスコアは低い結果が判明しました。
従業員のうち、わずか6%しか熱意を持って仕事に取り組めていないことから、エンゲージメントスコアを高める施策が求められます。

エンゲージメントスコアを高めるメリット


エンゲージメントスコアを高めるメリットは、次のとおりです。

  • 生産性を向上できる
  • 定着率の向上につながる
  • 課題を発見し解決できる
  • チームの連携性を強化できる
  • 採用力を強化できる
  • 顧客満足度の向上につながる

各メリットを確認して、エンゲージメントスコアを高める施策に取り組むべきか検討しましょう。

生産性を向上できる

エンゲージメントスコアを高めると、生産性の向上が期待できます。

エンゲージメントスコアが高いと、従業員が「何をすれば企業にとってプラスな働きができるか」自発的にアクションを起こすのです。
そのため、指示待ちの人間ではなく能動的に利益を上げようと仕事に取り組むため、企業の生産性が向上します。

厚生労働省が公表した「労働経済の分析」によると、エンゲージメントスコアが高い従業員ほど労働生産性も高いことが判明しました。

エンゲージメントスコア
個人の労働生産性に関する認識(%)
2以下
2.37
3
2.93
4
3.36
5
3.84
6
4.36


参照元:令和元年版 労働経済の分析|厚生労働省

エンゲージメントスコアが高い従業員は、モチベーションを高くもって仕事に取り組むため、労働生産性を向上させるほどのパフォーマンスを発揮します。

なおモチベーションエンジニアリング研究所と、慶應義塾大学ビジネス・スクールが共同で研究したデータによると、エンゲージメントスコアが高い企業ほど売上伸長率・純利益伸長率が高いことが判明しました。

エンゲージメントスコア
翌年の売り上げ伸長率
翌年の純利益伸長率
D以下
4.2%
-56.7%
C
4.6%
-2.0%
B以上
19.8%
67.1%


参照元:「エンゲージメントと企業業績」に関する研究結果を公開|株式会社リンクアンドモチベーション

生産性が向上すると、売上・純利益ともに増加するため、エンゲージメントスコアを高める
施策が企業にとって重要です。

定着率の向上につながる

労働人材減少が課題となっている現代において、従業員の定着率を向上させる施策が求められます。
エンゲージメントスコアが高い状態は、企業に対して貢献したいと従業員が自発的に考え、愛着をもっています。

厚生労働省の「労働経済の分析」によると、エンゲージメントスコアが高いほど新入社員の定着率も高いことが判明しました。

エンゲージメントスコア

新入社員の定着率(入社3年後)

2以下
0.25
3
2.83
4
5.23
5
5.82
6以上
8.08

参照元:令和元年版 労働経済の分析|厚生労働省

現在の職場に不満があれば従業員は転職を考えますが、愛着心があり貢献したいと思っている企業であれば長く働きたいと考えるものです。
エンゲージメントスコアを高めることは、従業員の定着率向上につながり人材不足を解消する打開策となるでしょう。

課題を発見し解決できる

エンゲージメントスコアを測定すれば、職場内に潜む課題を早期発見できます。

例えば、新しいシステムを導入した部署のエンゲージメントスコアが低下した場合、システム操作やルールの改善によって業務効率が低下していることがわかります。

他にも特定の人材や組織でエンゲージメントスコアの変動があった場合には、課題を発見し早期に対処することが可能です。

エンゲージメントスコアは、従業員のモチベーション低下をスムーズに発見し対処するための指標となる数値です。

複数の課題が生じた際には、エンゲージメントスコアを参考に、優先順位をつけて対処できます。

エンゲージメントスコアを高めることで、従業員のモチベーションが変化しているか心情の変化を可視化し、課題の早期発見・解決を実現できます。

チームの連携性を強化できる

エンゲージメントスコアが高い従業員は、同僚や上司と連携して業務を遂行できます。そのため組織全体のエンゲージメントスコアを高めることで、チームの連携性を強化することが可能です。

チーム全体がモチベーションを高くもち、組織のために何をするべきか自主的に考えられる風土を構築すれば、チームの連携性を強化できます。

チームの連携性を高めることで、離職を防止し業務効率を向上させられるため、企業にとって多くのメリットをもたらします。

採用力を強化できる

エンゲージメントスコアの高い組織は、働く労働者にとって魅力的な職場に見えるため、採用力が高いです。

労働人口減少によって、人材不足が課題となっている現代では、優秀な人材を獲得する採用力が求められます。

従業員が企業へ愛着心をもって意欲的に働いている職場は、求職者からすると理想的な環境です。

「採用力を強化したい」「優秀な人材を獲得したい」と、人材獲得に悩んでいる企業は、エンゲージメントスコアを向上させることで課題を解決できます。

また求職者からの応募率を増やせれば、人材獲得に費やしていた広告費や人件費を削減できます。

採用力が強化されると、優秀な人材を獲得するだけでなく採用コストを抑えられるため、エンゲージメントスコアを高める施策を実行しましょう。

顧客満足度の向上につながる

エンゲージメントスコアが高いと、より良いサービス・製品を顧客に提供することが可能です。

エンゲージメントスコアが高い従業員は、常に企業のために何をするべきか考えて行動しています。

そのため、新しいアイデアやサービスに対する改善策を思いつき、より顧客に貢献できるよう組織を成長させます。

顧客は優れたパフォーマンスと生産性によって、高品質なサービスを受けられるため、企業への信頼性が高まるのです。

そのため顧客のリピート率、クライアントとの関係性を構築でき、業績を向上させられます。

エンゲージメントスコアを計測する方法

エンゲージメントスコアを高めるためには、現在のスコアを計測する必要があります。代表的なエンゲージメントスコアの計測方法は、次のとおりです。

  • エンゲージメントサーベイ
  • パルスサーベイ
  • 従業員サーベイ
  • センサスサーベイ

各計測方法を確認して、自社に適したやり方でエンゲージメントスコアを計測してください。

エンゲージメントサーベイ

エンゲージメントサーベイとは、従業員の仕事に対する情熱や企業への所属意識を把握するための調査です。

従業員エンゲージメントを測定するアンケートで調査を行い、組織内のエンゲージメントスコアを計測します。

アンケート結果から、項目ごとに「どの回答が多いのか」数値を計測し、現状の課題を確認してください。

半年ごとや1年に1回など定期的に実施することで、過去の結果と照らし合わせて、エンゲージメントスコアの変化から課題と強みを特定できます。

パルスサーベイ

パルスサーベイは、エンゲージメントサーベイより短い周期で実施する従業員の意識調査です。

新しいルールを設定したりシステムの導入を行ったりした際に、パルスサーベイを実施して従業員エンゲージメントの変化を計測します。

パルスサーベイは、5〜10問程度の簡単なアンケートを週1回や月1回のペースで実施する方法が一般的です。

エンゲージメントサーベイほど大がかりな調査は実施しないため、大きな変化には気づきにくい特性があります。

ただし簡単に調査できる計測方法なので、従業員が現状どのような姿勢で仕事に取り組んでいるのか、エンゲージメントを速やかに把握できます。

従業員サーベイ

従業員サーベイは、各従業員が個人的に感じている職場への満足度や不満を調査する計測方法です。

具体的には給与や待遇、休日に職場環境、人間関係などの不満や課題点を調査します。

従業員サーベイは、従業員満足度と組織内の課題を把握できるため、組織改革や生産性の向上につながる調査です。

エンゲージメントサーベイとは趣旨が異なりますが、従業員が抱える不満や満足度を調査することで、より働きやすい組織風土・職場環境へと改良できます。

センサスサーベイ

センサスサーベイとは、エンゲージメントスコアを計測するために実施する大規模な調査です。

半年や1年に1回など、一定の周期で実施する調査で、質問項目が50〜100問ほどと多岐にわたります。

回答する従業員の手間とアンケート結果を集計・分析する手間がかかりますが、パルスサーベイより高精度な結果を得られます。

組織全体のエンゲージメントスコアを計測できるため、経営戦略や活動方針など長期的な改善に活用される計測方法です。

エンゲージメントスコアの高める際のポイント


エンゲージメントスコアを高める際のポイントは、次のとおりです。

  • エンゲージメントスコアに影響を与える要素を理解する
  • 社内コミュニケーションを活性化させる
  • 管理職のマネジメント力を強化する
  • 課題を解決する施策を考案・実行する
  • 自社サービス・商品に愛着をもってもらう
  • 継続してエンゲージメントスコアを測定する

生産性や顧客満足度を向上、離職率を低下させるために、上記のポイントを押さえてエンゲージメントスコアを向上させましょう。

エンゲージメントスコアに影響を与える要素を理解する

エンゲージメントスコアを高めるには、エンゲージメントスコアに影響を与える要素を理解することが大切です。
エンゲージメントスコアに影響を与える要素を理解しておかなければ、「どの部分に焦点をあてるべきか」最適な解決策を実施できません。

アメリカで組織と人材にまつわる課題を解決するコンサルティングサービスを提供しているコーン・フェリー社は、次の12要素をスコアリングの基準に定めています。

  • 経営・方向性
    • 経営目標や戦略が従業員に理解・支持されており、各自が仕事と関連させて受け止めているか?
  • リーダーシップ
    • 経営層や管理職のマネジメントは適切で、従業員から信頼を得ているか?
  • 品質・顧客志向
    • 顧客を中心に捉えて、高品質な商品・サービスを提供しているか?
  • 個人の尊重
    • 従業員の立場が尊重され、適切に評価されているか?
    • またワークライフバランスが実現できているか?
  • 成長の機会
    • 組織において学習・成長する機会が設けられているか?
    • また上司が成長をサポートしてくれているか?
  • 報酬・福利厚生
    • 同業他社と比較して、報酬に対する満足感はどの程度か?
  • 業績管理
    • 従業員は自身が求められている成果を認識し、適切な報酬を得られているか?
  • 権限・裁量
    • 仕事を効率的に行うための十分な権限を持っているか?
    • また提案したことが採用されるか?
  • リソース
    • 仕事を効率的に進めるためのヒト、モノ、カネ、情報などのリソースは十分か?
  • 教育・研修
    • 自身にとって十分な教育・研修の機会が提供されているか?
  • 協力体制
    • チームや部門間でスムーズに協力できる体制が整備されているか?
    • またアイデアやリソースを組織間で共有する風土があるか?
  • 業務プロセス・組織体制
    • 業務手順が整理されており、新しい方法が取り入れられているか?

参照元:22年グローバル調査結果から紐解く社員エンゲージメントの最新動向|Korn Ferry Japan

上記の要素がエンゲージメントスコアに影響を与えるため、不足している項目の課題を見つけ出し改善することが大切です。

例えば、「リーダーシップ」の項目が不足しているのであれば「管理職のマネジメントを強化」することで、エンゲージメントスコアを向上できます。

「成長の機会」の項目が不足している場合は、eラーニングシステムの導入やスキルアップ制度の見直しを行いましょう。

社内コミュニケーションを活性化させる

社内コミュニケーションを活性化させることで、エンゲージメントスコアを高められます。

従業員のニーズを把握するだけでなく、経営層から企業の方向性や目標を発信することが大切です。

トップダウンとボトムアップを適切に取り入れることで、従業員が企業の理念やビジョンを理解し、組織への所属意識を高められます。

また組織内で自由にコミュニケーションが取れる関係性を構築していれば、スムーズに情報共有や相談ができるため、仕事がしやすいです。

仲の良い上司や同僚がいれば、組織への愛着が増すため、エンゲージメントスコアが高まります。

管理職のマネジメント力を強化する

管理職のマネジメント力を強化することで、エンゲージメントスコアの向上が期待できます。

管理職は、企業のビジョンや目標を従業員に伝え、モチベーションを維持する大切な役割です。

どれだけ従業員がモチベーションを高くもって仕事に取り組んでいても、上司である管理職のマネジメント力が低いと、エンゲージメントスコアも低下します。

管理職がエンゲージメントスコアの重要性を理解することで、従業員のスコアを伸ばすようマネジメントできます。

適切に従業員を教育・指導して、モチベーションを維持・向上させるためには、管理職のマネジメント力が重要です。

課題を解決する施策を考案・実行する

エンゲージメントスコアを高めるためには、現状の課題を解決する施策を考案・実行する必要があります。

エンゲージメントスコアの計測によって可視化された課題を解決することで、スコアを向上させられます。

課題を解決するための施策を実行する際には、従業員の状況を考慮しましょう。。

例えば、エンゲージメントスコアの低いときに従業員のリソースが必要な施策を実行しても、負担をかけるだけでスコアを伸ばせません。

エンゲージメントスコアが低いときには、従業員の負担を最小限に留めながら施策を実行する必要があります。

逆に、エンゲージメントスコアが高いときには、新たな施策を実施しても、従業員が能動的に取り組みます。

エンゲージメントスコアから現在の状況を読み取って、どのような施策を実行するべきか、従業員の立場になって考えることが大切です。

自社サービス・商品に愛着をもってもらう

エンゲージメントスコアを高めるために、自社サービス・商品に愛着をもってもらいましょう。

自社サービス・商品に愛着をもてば、企業への愛着も増してエンゲージメントスコアが向上します。

社内へ向けたインナーブランディングを実施して、自社サービス・商品の魅力を従業員に伝えましょう。

また自社サービスを従業員価格で利用できる福利厚生を導入すると、実際にサービスや商品を利用できるため、愛着心が育まれます。

継続してエンゲージメントスコアを測定する

課題を発見して解決するだけでなく、継続してエンゲージメントスコアを測定しましょう。

エンゲージメントスコアは一度測定して終わりではなく、定期的に計測を実施して何度も課題を解決することで、スコアを高められます。

1つの課題を解決しても他の問題が残っていれば、エンゲージメントスコアは停滞するでしょう。

何度も繰り返して魅力的な組織へ改良していくことで、段階的にスコアを向上させて、エンゲージメントスコアが高い組織へと成長できます。

エンゲージメントスコアを高める具体的な施策例

エンゲージメントスコアを高めるために、いくつか具体的な施策をご紹介します。

  • 福利厚生の充実化
  • スキルアップ支援
  • キャリア形成支援
  • ワークライフバランスの充実化
  • 健康経営の実施
  • OKRの導入
  • 1on1の実施
  • 社内イベントの実施
  • 各施策を確認して、自社に合った方法でエンゲージメントスコアを高めましょう。

福利厚生の充実化

エンゲージメントスコアを高める施策として、福利厚生の充実化が効果的です。

福利厚生が充実している職場では、従業員のライフワークバランスを実現できるため、オンオフのメリハリをつけて高いパフォーマンスを発揮できます。

手当や休日・働き方に関する福利厚生を充実させることで、従業員を大切に扱っている良いイメージが定着するのです。

また福利厚生によってスキルアップやキャリア形成を支援すれば、「企業が従業員の成長をサポートしてくれている」と、企業への信頼性が高まります。

福利厚生は給与とは別に従業員へ還元できる報酬になるため、制度が充実している職場ほど、働きやすくやりがいをもって仕事に取り組めます。

エンゲージメントスコアが高めたい企業は、従業員のモチベーションを向上させてライフワークバランスを実現できるような、福利厚生の導入を検討しましょう。

スキルアップ支援

従業員のスキルアップ支援を行えば、エンゲージメントスコアを向上させられます。

スキルアップが見込めないような企業では、従業員は将来性を感じられずエンゲージメントスコアが低下してしまいます。

反対にスキルアップの機会が多い企業では、従業員が自らのスキルや知識を習熟し、理想のキャリアを築くことが可能です。

スキルアップ支援は従業員の可能性を拡げて、新しいチャレンジを促す施策になるため、エンゲージメントスコアが向上します。

具体的には、eラーニングシステムの導入が挙げられます。

キャリア形成支援

キャリア形成支援は、スキルアップ支援と同じく従業員の可能性を拡げる施策です。

長く勤めてもキャリアアップが見込めない企業では、従業員のモチベーションを向上させられません。

プロジェクトへ参加する機会や、他部署への異動の機会を設けるなど、従業員のキャリア形成を支援する制度を整えましょう。

従業員が納得できる人材評価制度を導入することで、自身のがんばりが適切に評価されるため、企業への愛着心が増します。

キャリア形成支援を整えておけば、従業員が転職や離職を考えずに、自社でキャリアアップを行おうと考えてくれます。

ワークライフバランスの充実化

エンゲージメントスコアを高める施策として、ワークライフバランスの充実化が重要です。

どれだけスキルアップやキャリア形成の機会を設けても、プライベートの時間を確保できない働き方では、従業員のモチベーションが低下します。

仕事とプライベートのオンオフを切り替えて、リフレッシュできる体制を整えることで、ワークライフバランスを実現できます。

ワークライフバランスを充実させるには、次のような施策が効果的です。

  • フレックスタイム制の導入

  • テレワークの導入

  • 有給休暇や特別休暇の取得促進

  • 育休や介護休暇などの取得促進

  • 保養所やフィットネスジムなどプライベートで利用できる福利厚生の導入

休暇制度や働き方を見直すだけでなく、従業員やその家族がプライベートで利用できる福利厚生を導入することで、ワークライフバランスの実現に貢献できます。

健康経営の実施

従業員がパフォーマンスを最大化して、企業に貢献するためには、心身の健康状態が良好でなければなりません。

健康経営とは、従業員の健康維持・増進を重視する経営戦略です。

健康経営を実施することで、従業員の健康を維持・増進し、休職や離職を防止できます。

なお健康経営を実現するには、次のような施策が効果的です。

  • 健康診断の受診促進・費用補助
  • ストレスチェックの実施
  • メンタルヘルスケア
  • 健康セミナーや教育の提供
  • 食生活指導・改善支援
  • 労働時間や休暇日数の見直し

従業員の心身を健康に保つことで、企業への所属意識を強化しエンゲージメントスコアを高められます。

OKRの導入

OKRとは「Objectives and Key Results」の略称で、達成目標と主要な成果を決める行動指標です。

アメリカのインテル社が考案し、GoogleやFacebookなど世界的な有名企業が取り入れたことで、注目を集めました。

OKRは、従来の計画目標に比べて高い頻度で目標設定、経過の追跡・評価を行う方法です。

組織として高い重要目標を設定し、その目標達成に必要な成果指標を3つほど設定します。

次にその成果指標に対して、チームで目標・成果指標を設定し、最終的には各個人まで成果指標を紐づけます。

そのため、組織内の従業員が同じ方向を向き、チームとしての一体感が生まれるため、企業への所属意識を高められるのです。

チームが一丸となって高い目標に挑むことで、モチベーションが向上しエンゲージメントスコアの向上へとつながります。

1on1の実施

上司と部下が1対1で面談する1on1ミーティングを実施すれば、従業員の悩みや心のうちを把握できます。

普段は話せないような内容でも、1on1ミーティングであれば相談しやすく、部下からの信頼を獲得しやすいです。

上司が一方的に話すミーティングでは逆効果ですが、部下の悩みややりたいことを聞き出すのであれば、エンゲージメントスコアを向上させることが可能です。

従業員が「この企業は自分の悩みややりたいことに対して、真摯に向き合ってくれる」と感じた場合、企業への所属意識が高まります。

社内イベントの実施

社内イベントを実施することで、組織内のチームワークを強化しエンゲージメントスコアの向上につながります。

社内イベントによって、普段は話せない会話や自己開示を行うことで、従業員同士の親睦を深めることが可能です。

従業員同士の親睦が深まれば、組織への所属意識が高まり定着率を向上させられます。

またチームワークが強化されることで、仕事面でも一体感を持って目標達成に向けて行動できるため、高いモチベーションによってパフォーマンスを最大化できます。

またエンゲージメントスコアの向上につながる社内イベントとして、次のようなものが効果的です。

  • 懇親会や親睦会
  • お花見やBBQ
  • シャッフルランチ
  • スポーツ大会
  • ハイキングや登山
  • クイズ大会、謎解き
  • 駅伝、マラソン大会
  • 社内コンペ、社内コンテスト

上記は一例ですが、社内コミュニケーションを活性化しチームワークを向上できる社内イベントであれば、エンゲージメントスコアを向上できます。

エンゲージメントスコアが高いアワード受賞企業の施策例10選


ベストモチベーションカンパニーアワードとは、従業員エンゲージメント調査の結果から、エンゲ―ジメントスコアが高い企業を10社を選出し表彰する式典です。

エンゲージメントスコアが高い企業の施策例を確認すれば、自社でエンゲージメントスコアを高める施策を実施する参考にできます。
ベストモチベーションカンパニーアワードから具体的な施策がわかる企業例として、次の10社をご紹介します。


参照元:2023年 | Link and Motivation Inc. 株式会社リンクアンドモチベーション
参照元:Best Motivation Company Award / Motivation Team Award

自社のエンゲージメントスコアを高めるために、ベストモチベーションカンパニーアワード受賞企業の施策を確認しましょう。


東京海上日動火災保険株式会社

東京海上日動火災保険株式会社は、「ベストモチベーションカンパニーアワード2023」の大手企業部門で2位にラインクインしました。

東京海上グループ全体で人的資本経営に取り組んでおり、魅力的な人材が集まる組織づくりを目指しています。
My Aspirationという従業員一人ひとりの想いと、企業が目指す姿とのリンクを実感してもらえるよう、個人と企業の双方が成長する施策を実施しています。

キャリア形成やスキルアップ支援を目的とした人材育成と部署の再配置、グループ全体にパーパスを浸透させる施策や、経営陣と現場が対話する仕組みを整備しました。
従業員は自分の理想を体現できる組織として企業の制度を活用し、企業は自社に貢献する従業員を成長させるための施策を整備します。

結果として、従業員と企業双方が尊重し合ってパフォーマンスを発揮する組織となるため、エンゲージメントスコアが高いです。
またジェンダーギャップを解消するために、女性社員向けのキャリア構築支援を行っており、多様な人材が働き甲斐を感じられる組織作りを行っています。
性自認や性的指向に関わらず互いを尊重し合える「LGBTQ+フレンドリー」な企業風土の構築にも取り組んでいます。


丸紅株式会社

丸紅株式会社がグループの在り方として定義する「Global crossvalue platform」を実現するために、さまざまな人材戦略を実施してきました。
「Global crossvalue platform」は、事業間・社内外・国境などあらゆる垣根を超えて、社会・顧客のためにソリューションを創出することです。
丸紅グループを一つのプラットフォームとして捉え、グループの強みや個々の夢・志を生かして、新しい価値を創造することを重視しています。

人材戦略の基本となる「丸紅人財エコシステム」では、人のつながりと多様性、マーケットバリューの高い人材育成・獲得を推進しています。
従業員の成長を促し、組織内外に関わらずさまざまな人材が交流する組織風土を構築するため、次のような施策を実施しました。

  • 丸紅アカデミア
  • 社外人材交流プログラム
  • トライアングルメンター
  • 服装の新ガイドライン「Self-Biz」
  • ビジネスモデルキャンバス
  • アイディアボックス
  • イノベーションサロン
  • 15%ルール
  • どこでもワーク
  • 社員交流会
  • エンゲージメントサーベイ

参照元:人財マネジメント | 社会 | サステナビリティ | 丸紅株式会社

スキルアップ支援とキャリア形成支援、さらに社内コミュニケーションを活性化する施策により、エンゲージメントスコアを向上させた成功事例です。
ベストモチベーションカンパニーアワードの大手企業部門では、2023年に3位、2024年には2位を受賞しました。

アコム株式会社

アコム株式会社は、従業員や顧客・株主などすべての関係者に感謝し、お互いに尊重し合える関係性を築く「人間尊重の精神」を重要視しています。
「人間尊重の精神」をもとに、性別や年齢、国籍、障がいなどに捉われず、すべての従業員が尊重し合い活躍できるダイバーシティを推進しています。

主な取り組みは、次のとおりです。

  • 働きやすい職場環境づくり(健康経営の推進、多様な働き方の検討)
  • エンゲージメント向上のための「ビジョン浸透プログラム」の実施
  • 女性社員の活躍推進(ダイバーシティ推進)
  • 障がい者支援
  • 文化・芸術支援
  • はじめたいこと、はじめよう!プロジェクトの実施
  • エンゲージメントサーベイの実施
  • ビジョン浸透プログラム
  • 多様な福利厚生制度の整備

参照元:人間尊重の精神に基づくダイバーシティの推進|株式会社アコム

他にも育児・介護との両立支援やキャリアアップ支援に取り組んでおり、ライフワークバランスとキャリアアップ、ダイバーシティの実現を目指しています。
ベストモチベーションカンパニーアワードの大手企業部門では、2023年に4位、2024年に7位を受賞しました。


大東建託グループ

大東建託グループは、2021年度から従業員エンゲージメント調査を実施し、エンゲージメントスコアの向上を目指しています。
従業員エンゲージメントを偏差値化したエンゲージメント・レーティングで、11段階中5番目の「BB」、スコアは53.8でした。

エンゲージメントスコアを向上させるために、次のような施策に取り組んでいます。

  • サンクスプレゼント活動
    • 社内コミュニケーションを活性化させるために、従業員同士が感謝を伝え合う
  • さん-シャイン運動
    • 意見が言いやすく相談しやすい環境を構築するために、従業員同士で役職を付けずに「さん」で呼び合う
  • 「DNAノート」浸透研修
    • グループの「共通の価値観」および「コンプライアンス行動指針」を示した「DNAノート」を活用した研修を実施する
  • 職種転換制度の構築
    • 営業職の従業員に、アセットスタッフ職への体験就業や職種転換制度を導入して、多様なキャリア選択を実現する
  • 女性向けワークショップの開催
    • 育児中の女性従業員向けワークショップを開催し、課題の発見やモチベーションの向上を推進する
  • 待遇の改善
    • 技術職資格手当や現場手当の導入、定年延長基準を見直し、技術力の向上と長期的に活躍できる機会を提供する
  • 業務改善プロジェクト
    • 本社部門へ業務における改善点や悩みをまとめた改善提案を行い、働きやすい職場環境を構築する

参照元:【人的資本経営】エンゲージメントスコアと財務指標に一定相関・連動を確認|土地活用のことなら - 大東建託

従業員が働きやすく理想のキャリアを形成できる環境を整えることで、エンゲージメントスコアが次のように向上しました。

年度
エンゲージメント・レーティング
エンゲージメントスコア
2021年
BB
53.8
2022年
BBB
56.6
2023年
A
60.3


ベストモチベーションカンパニーアワードの大手企業部門では、2023年度5位・2024年度4位を受賞しています。

株式会社ノースサンド

株式会社ノースサンドは、ベストモチベーションカンパニーアワードの中堅・成長ベンチャー企業部門で2022年2位・2023年2位・2024年3位と高い成果を挙げています。
ノースサンドは2015年に創業したベンチャー企業でありながら、社員数と売り上げを伸ばし続けている優良企業です。

業績を向上させながら高いエンゲージメントスコアを実現している背景には、独自の「8Rules」が影響しています。
「8Rules」とは、ノースサンドで働く上で大切にしている、8つのルールです。

  1. スピードで圧倒しよう
  2. 情熱がなければ意味がない
  3. 想像力と思いやりを持つ
  4. 迷わずチャレンジしよう
  5. 感謝・尊敬・謙遜
  6. 圧倒的な努力で驚かす
  7. 論理・感情で人を動かす
  8. 絆を深めよう

引用元:「ベストモチベーションカンパニーアワード2023」受賞に関するお知らせ | NorthSand

上記の理念に賛同できる従業員が入社しているため、組織を急成長させ、やりがいを感じながら働く環境が整備されています。
組織の理念が全従業員に浸透しているため、一体感を持ちながら目標達成に向けて努力ができ、企業への所属意識が高まるのです。

また「‍モチベーションクラウド」という、国内最大級のデータベースを基に組織状態を診断し、従業員エンゲージメントの向上を支援するクラウドサービスも導入しています。
ノースサンドでは、2022年よりサービスを導入し診断結果から課題を可視化し、コンサルタントとともに組織改善に取り組んでいます。


クラスメソッド株式会社

クラスメソッド株式会社は、ベストモチベーションカンパニーアワードの中堅・成長ベンチャー企業部門で2023年度4位を受賞しました。
従業員が働きやすい環境を整え、2021年から2023年の3年連続でアワードを受賞している成功事例です。

具体的には、ワークライフバランスを充実させる次のような施策に取り組んでいます。

  • テレワーク制度の導入
  • フレックスタイム制度の導入
  • 男性の育休取得率90%超達成
  • 移住や結婚、出産、育児、介護などライフイベントに応じた支援

参照元:クラスメソッド、3年連続「ベストモチベーションカンパニーアワード2023」を受賞 | クラスメソッド株式会社

多様な働き方やライフイベントを考慮した福利厚生の充実により、エンゲージメントスコアを向上させました。
またエンゲージメントスコアを調査するために「モチベーションクラウド」を2019年より導入しており、可視化された診断結果をもとに組織改善を行っています。


株式会社プログリット

株式会社プログリットは、「世界で自由に活躍できる人を増やす」という経営理念をもとに、英語コーチングサービスを中心に事業展開している企業です。
英語教育における人材雇用は、業務委託や契約社員など非正規雇用が主流でしたが、プログリットでは英語コンサルタントを全員正社員として採用しています。

さらに人的資本経営の実現に向けて、従業員エンゲージメントを高める次のような施策を実施しています。

  • 給与の引き上げ
  • 不妊治療サポート休職制度の開始
  • Work from Anywhere制度の開始(3ヶ月間の完全オンラインでの勤務)

参照元:ベストモチベーションカンパニーアワード2024で2位を受賞しました! | 株式会社プログリット株式会社プログリット

従業員の待遇を見直すために、給与を一律50万円引き上げ、業界内で高水準の待遇を実現しました。
また不妊治療への専念を目的とした休職が、最長2年間取得できる制度を用意し、従業員のライフイベントを支援しています。

Work from Anywhere制度では、3ヶ月間の完全オンライン勤務を可能にし、国内外問わずに働ける環境を提供することで、従業員に新たな経験や学びの機会を与えています。

プログリットは、ベストモチベーションカンパニーアワードの中堅・成長ベンチャー企業部門において、2023年度5位・2024年度2位を受賞しました。


株式会社マイナビ

株式会社マイナビは、従業員エンゲージメントを測定するために2018年からサーベイを年2回実施しています。
エンゲージメントスコアを向上させる取り組みとして、「安全・安心な職場環境づくりを目指す組織風土改革タスクフォース」と題した、経営層と従業員が直接会話できる機会を設けています。

さらに社内報で個人に焦点を当てた発信を行い、部署間を超えた社内コミュニケーションの活性化に注力しました。
結果として、2020年から2023年までの3年間で、次のようにエンゲージメントスコアが変化しています。

  • 2020年1月:51.2
  • 2020年7月:53.1
  • 2021年1月:52.2
  • 2021年7月:52.7
  • 2022年1月:52.2
  • 2022年7月:55.3
  • 2023年1月:56.9
  • 2023年7月:59.1

参照元:エンゲージメント|株式会社マイナビ

なおマイナビは、ベストモチベーションカンパニーアワードの大手企業部門で、2023年10位・2024年5位にランクインしました。


株式会社IDOM

株式会社IDOMは、2020年に「モチベーションクラウド」を導入して、従業員エンゲージメントの可視化・向上を行った事例です。
まず労働条件の格差を改善するため、全店舗で週休2日制を導入しました。

次に全国転勤のみの働き方を改革し、希望地域のみで勤務できる「エリア社員制度」を導入したことで、従業員のワークライフバランスを実現しました。
従業員が働きやすい環境を整備しワークライフバランスを充実させたことで、ベストモチベーションカンパニーアワード2023では、大手企業部門第7位、2024年度では9位を受賞しています。


BIPROGY株式会社

BIPROGY株式会社は、2013年より定期的にエンゲージメントサーベイを実施して、従業員エンゲージメントを測定・向上させた成功事例です。
エンゲージメントスコアを向上させるための施策として、次のようなものに取り組んでいます。

  • ユアタイム(1on1)の導入
  • 管理職登用候補者試験の実施
  • 働き方改革の推進
  • ROLESを軸とした人材戦略
  • ジェンダーダイバーシティの推進
  • 介護支援制度の導入
  • 子育て支援制度の導入
  • 福利厚生の充実化
  • 健康経営の実現

コロナ禍によってコミュニケーション不足が課題となっていたため、上司と部下との対話を活性化させる「ユアタイム(1on1)」を導入しました。
ユアタイムの導入によって、管理職のマネジメント能力やコーチング能力を向上させ、従業員との信頼関係を構築しました。

また業務遂行における役割を意味する「ROLES」を軸とした人材戦略によって、個人の中に培われた多様性を生かす組織風土を構築しています。
組織全体の多様性を俯瞰的・客観的に把握し、各部署と連携することで従業員のキャリア形成を支援し、エンゲージメントスコアの向上につなげました。

なおBIPROGYは、ベーションカンパニーアワード2023では、大手企業部門8位にランクインしています。


エンゲージメントスコアを高めたいならリロクラブへおまかせ

エンゲージメントスコアを高めるには、福利厚生の充実化や健康経営の実現が効果的です。リロクラブでは、福利厚生の充実や健康経営を推進するためのサービスを提供しています。

またエンゲージメントスコアを向上させるサービスとして、「ポイント型インセンティブ」や「Reloエンゲージメンタルサーベイ」を提供しており、従業員のメンタルヘルスケアやモチベーション向上に役立てます。

ポイント型インセンティブ詳細

Reloエンゲージメンタルサーベイ詳細

エンゲージメントスコアを高めて組織力と生産性を向上させよう

エンゲージメントスコアを高めれば、組織力を強化して生産性を向上できます。
定期的にサーベイを実施することで、エンゲージメントスコアを計測し課題や強みを可視化しましょう。

人的資本経営が普及し、労働人口減少が課題となっている現代では、エンゲージメントスコアが重要視されています。
エンゲージメントスコアが高い企業は、採用力・定着力が向上し、人材不足の課題を解消できます。

さらに生産性と顧客満足度が向上するため、企業の業績向上につながる重要な指標です。
エンゲージメントスコアを高める際には、本記事でご紹介した施策例や他者の成功事例を参考に、自社に適した施策を実行してください。

RELO総務人事タイムズ編集部
RELO総務人事タイムズ編集部
RELO総務人事タイムス編集部です。 本メディアは、「福利厚生倶楽部」の株式会社リロクラブが運営しています。 「福利厚生倶楽部」の契約社数は23,500社、会員数1,250万人という規模で、業界シェアNo.1を誇ります。 従業員満足を追求する人事や総務、経営者の皆様にとって少しでも有益になる情報を発信していきます。

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