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働き方の健康診断 第5回 あなたの働き方が変わってきたら

皆さま、こんにちは。ワーク・ライフバランスコンサルタントの新井セラです。前回の記事 では、「働き方を変えるために必要なこと」というテーマで、「効果と難易度のマトリクス」と「要因分析」をご紹介しました。理想の働き方に向けて、これまでとは違うアクションを取ってみましたか?どんな効果があったでしょうか。今回は、ついに最終回です。ここまでの復習をしながら、「あなたの働き方が変わってきたからこそ目指せる、さらにハッピーになっていくためのサイクル」についてご一緒に考えていきましょう。

目次[非表示]

  1. 1.働き方を変えるための4つのステップ
  2. 2.ステップ1に戻って効果を確認する
  3. 3.ハッピーになるためのサイクルを!

働き方を変えるための4つのステップ

働き方を変えていくためのステップは、とってもシンプル。ステップ0として理想像を明確にした後は、現在の状態を確認、課題を抽出し、アクションを検討、実施し、もう一度ステップ1に戻って現状を確認します。 働き方を変えるための4つのステップ これまでの記事でご紹介してきたように、この4つのステップを、ぐるぐるとPDCAサイクルを回していきます。一周するだけで終わりではありません。 成功の秘訣は、なるべく短期間で回していくこと。練りに練った計画を立てることに力を注ぎ、半年間でやっと4つのステップを一周する場合と、計画は粗々であったとしても1~2週間という短期間で軌道修正をしながら何度もサイクルを回した場合では、大きな成果が得られるのは後者です。 そして、軌道修正してまた次の一周。軌道修正しながら小さなサイクルを回していくと、練りに練ったものの大外れ、関係者が多すぎて修正するのも難しい、などというトラブルを避けられます。

ステップ1に戻って効果を確認する

2周目に入る時に大切なのが、効果を振り返ってみることです。何を狙ってアクションしたのか、狙いどおりの効果が見られたのはどんな点か、予想と違ったのはどんな点でしょうか。 効果を実感するためにも様々な切り口があります。時間を減らしたかったのだとしたらどれくらいの時間が減らせたのか、工数を減らしたかったのだとしたらいくつ減ったのか、ストレスを減らしたかったのだとしたら、体感値でストレスが5段階でどれくらい減ったのか、取ったアクションによって感じる効果も様々です。 どんな効果があったのか、ぜひ言語化してみてくださいね。 効果を振り返ってみたら、やりたかったことはできたのか、できていないのか、事実ベースで考えてみましょう。 できたのだとしたら、同じ仕組みで続けられそうでしょうか?それとももう一工夫するとさらに続けやすくなりそうですか? できていないのだとしたら、どんな壁があったのでしょう。どんな工夫をすると、あるいは誰の力を借りるとうまくいきそうですか?そして、それは改めて挑戦する必要がやはりあるのでしょうか?それとも状況が変化して必要性が薄れたのでしょうか? 当初はやりたかったのだとしても、もし状況の変化によって必要性が薄れたのだとすると、「できていない」という気持ちを引きずらないためにも、思い切ってやめる決断をするのも大切です。 人は成長すると、今の自分の状態を当たり前に感じてしまうものです。思い出してみる、振り返ってみるという時間を持ち、効果を実感しながら理想に近づいていきましょう。 

ハッピーになるためのサイクルを!

皆さんは子どものころ、どんな大人になりたいと思っていましたか? 私は「自分は大人の一員である」と認識するようになってから、自由であること、自分の稼ぎで暮らせることは魅力的だなと感じながらも、大人ってつまらない、と思っていた側面もありました。それは、大人になると、仕事以外の場で新しい友達がなかなかできない、ということでした。 今なら当時の自分に伝えてあげられるのですが、これはその当時の私のライフスタイルが問題でした。時間とエネルギーのほとんどを大好きな仕事につぎ込み、休みは家族や学生時代の友人とたまに時間を過ごすことはあっても、疲れを取るのがやっと。新しいチャレンジをしたり、新しい場に行くという元気はほとんどありませんでした。 実は私も残業0、有給消化100%のワーク・ライフバランスコンサルタントになってからも、完全に疲れが取れるまでに1年近くかかりました。睡眠負債という言葉を最近よく耳にするようになりましたが、疲れが取れるまでには時間がかかるのですね。 そして、疲れが取れて初めて、過去にはしたいと感じられなかったような、新しいチャレンジをするようになりました。友人経由で新たな友人ができたり、ボランティアに参加するようになったり、その繋がりから団体の設立に携わったり、さらにそこから仕事に繋がる新たな人脈が生まれたり、新しい企画が生まれたりしました。 私たちはこのようなサイクルを、ワーク&ライフシナジー(シナジー=相乗効果)と呼んでいます。 ハッピーになるためのサイクルを! ワーク&ライフシナジーを生み出すために大切なのはまずはゆとりを生み、疲れを取って健康な自分になること。シナジーの好循環を実感できるまでには時間がかかるものですが、理想に近づくための4つのステップを応用しながら、子どもの時になりたかった自分、そして今ありたい自分に近づくハッピーなサイクルを回していただけたらと思います。 ワーク・ライフバランスという言葉から、天秤やシーソーを想像してしまうことがありますが、ワークとライフはお互いに奪い合うものではなく、本来は相乗効果を生むもの。ワーク&ライフシナジーでハッピーなサイクルを生み出してまいりましょう!

連載記事

第1回:https://www.reloclub.jp/relotimes/article/10485
第2回:​​​​​​​https://www.reloclub.jp/relotimes/article/10504
第3回:https://www.reloclub.jp/relotimes/article/10511
第4回:https://www.reloclub.jp/relotimes/article/10519
第5回:https://www.reloclub.jp/relotimes/article/10525

RELO総務人事タイムズ編集部
RELO総務人事タイムズ編集部
RELO総務人事タイムス編集部です。 本メディアは、「福利厚生倶楽部」の株式会社リロクラブが運営しています。 「福利厚生倶楽部」の契約社数は19,200社、会員数710万人という規模で、業界シェアNo.1を誇ります。 従業員満足を追求する人事や総務、経営者の皆様にとって少しでも有益になる情報を発信していきます。

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