健康経営

ホワイト500とは?健康経営優良法人の評価ポイントと認定基準

経済産業省は2020年までに「健康経営優良法人」の大規模部門で500社を認定するという方針「ホワイト500」を公表しています。ホワイト500は国によるインセンティブの一種であり、ホワイト500に認定されることで、その企業の健康経営に対する取り組みを国民に広く知らしめて、従業員の採用や資金調達、組織の活性化、株価の上昇、企業利益の拡大というメリットを認定企業にもたらすことが可能になります。

2018年03月29日更新

RELO編集部

ホワイト500の基本知識

健康経営優良法人認定は経済産業省が企画し、数年前から実施されている制度です。この制度は「従業員の健康」を企業経営理念に取り入れている企業の中で、ある一定の基準を満たす優良企業に与えられる栄誉、もしくはインセンティブといえるでしょう。

企業はその経営規模により投下できる資源(主としてお金と人)に優劣があるために、認定基準を2種類に分けて実施しています。具体的に言いますと中小規模法人部門と大規模法人部門に分かれた認定制度になっています。この中で大規模法人部門における認定制度を愛称で「ホワイト500」と呼んでいます。

健康経営優良法人認定制度

健康経営優良法人認定制度とは健康経営に熱心な企業を国(経済産業省)が顕彰する制度です。企業名を国民に広く周知することで対象企業の社会的な地位、信頼性を向上させる効果が見込めます。認定制度は中小規模の企業を対象とした「中小規模法人部門」と大規模企業を対象とした「大規模法人部門」に分けて認定を行います。

健康経営という考え方

「企業は人なり」と言われますが、企業にとって人財は非常に大切な経営資源です。そして人が健康であり続けることが企業業績にも直結するということは良く知られています。したがって経営者は人(従業員)の健康維持、増進を企業の理念として公表して企業経営を行うようになりました。具体的には企業の年度方針や経営方針に落とし込み、年間を通して健康管理、増進を図っています。

健康経営度調査の評価ポイント

ホワイト500
経済産業省はホワイト500の認定に活用する「健康経営度調査」を行い提出するように法人に働きかけています。調査票は数十項目の質問、A4サイズで30ページに及ぶ調査項目があります。

調査票は企業の基本情報(従業員の人数や構成)から健康経営の方針まで、広範囲にわたり企業の活動状況が把握できる調査票になっています。健康に直結する長時間労働者数や裁量労働者数の実態や、年次有給休暇の取得状況、法定福利費や、法定外福利費の実績なども調査対象になっています。

しかし何といっても健康経営は経営者の考え方が強く反映されるものであるために、年度計画や細部の実施計画も大切ですが、最も影響があるのは経営者の考え方だといえるでしょう。健康経営は目先の利益を考えるならマイナスに働くかもしれませんが、長期的な視野に立てば企業の繁栄に大きく寄与するでしょう。

ホワイト500の認定基準

参考文献 健康経営優良法人認定制度|経済産業省

認定要件は2つあり、まずは認定要件(1)を満たすことです。すなわち健康経営度調査の結果(成績)が全回答法人の50%以上であることです。これは健康経営が健康経営度調査票を提出した全企業の平均レベル以上であればクリアーします。逆に言えば平均点以下なら認定されないことを意味します。

次は認定要件(2)を満たすことです。認定要件(2)には評価する大項目が5つあり、さらに詳細項目が15項目に分かれています。このうちの12項目以上を実施していれば認定条件を満たすこととなります。

主な項目は経営層が健康経営に関心を持っていること、ならびに健康管理の仕組みが法人内で確実に実施されていることです。

詳しくは経済産業省の「健康経営優良法人2018(大規模法人部門)の認定基準」を参照してください。

なおホワイト500の対象企業(大規模法人)とは、製造業で従業員301人以上、卸売業で従業員101人以上、小売業で従業員51人以上、医療、サービス業で従業員が101人以上の法人が該当します。

中小規模法人部門の認定基準

中小規模の法人ではホワイト500に述べた認定要件(1)は対象外となります。認定要件(2)はホワイト500とそれほど変わりませんが、企業の規模が小さくなる関係上、「15の評価項目」のうち6項目を満たせばいいことになっています。(ちなみにホワイト500は先ほど述べた通り12項目以上を要求されています)

主なところは経営者が健康経営の大切さを理解していること、自分から進んで健康管理を行っていること、そして健康管理制度が法人内で機能していることなどです。

詳細は経済産業省の「健康経営優良法人2018(中小規模法人部門)の認定基準」を参照してください。

なお中小規模法人とは製造業で従業員300人以下、卸売業で従業員100人以下、小売業で従業員50人以下、医療、サービス業で従業員100人以下の法人に適用されます。

健康経営優良法人に認定されるメリット

ホワイト500
ホワイト500(又は健康経営優良法人)に認定されると、その企業は会社名が公表されます。それゆえ国民や投資家、当該会社の従業員は健康経営に熱心な企業というイメージを持つこととなり次のようなメリットが生まれます。

投資家に良い印象を与えられる

人を大切にする会社ということで、環境問題や社会貢献、企業イメージを大切にする投資家にとっては「投資銘柄」の仲間入りとなり、そのような投資家が増えれば最終的に「株価の上昇」につながる可能性が大きくなります。

優秀な人財を獲得できる

入社する会社を選ぶ若者達から見れば、報酬が高いことは大切な要件ですが、それ以外に働きがいや安定性、将来性など金銭以外の要件も重視しています。また自分の健康に気を使いますので、健康経営が良い会社であるということは魅力ある要件になります。

人に優しい企業というイメージが若者や求職者に定着すれば会社側としては優秀な従業員を獲得する機会が増え、その結果として優秀な人材を獲得できます。それが長期的な会社の繁栄につながります。

従業員のモチベーションが高まる

従業員側から見れば会社が従業員の健康管理をシッカリと行っているということは、安心して働ける環境であるといえますので、日常業務に励むことができ、また健康な従業員からは新しい提案が生まれて、その組織は活性化されると考えられます。

生産性の向上、並びに企業業績の向上につながる

経営者が健康経営に熱心であれば従業員は安心します。そして従業員のモチベーションややる気、安心感が生産性の向上につながり、最終的には企業業績を押しあげる原動力となります。

ブランドの価値が高まることによる販売促進

消費者が同じような商品やサービスがある場合、どのような情報をもって最終判断をするでしょうか?
このような場合はブランド力、知名度が大きな役割を果たします。ホワイト500に認定されますと、会社の知名度=ブランド力となり、競合他社よりも消費者の目を引き、販売促進につながることが予測できます。

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