従業員エンゲージメントを高める8ステップ|具体的な施策も紹介
従業員エンゲージメントとは従業員が企業理念に共感し、積極的に貢献したいと思う意欲のことです。企業との間に信頼関係が築けると向上しやすくなり、さまざまなメリットをもたらします。
本記事では、従業員エンゲージメントを高める8つのステップと具体的な施策を紹介します。従業員エンゲージメントが注目される背景や高めるメリットも紹介しているので、併せて参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.従業員エンゲージメントとは?
- 2.従業員エンゲージメントが注目される2つの背景
- 3.従業員エンゲージメントを高めることで得られるメリット
- 3.1.生産性の向上が期待できる
- 3.2.離職率の低下が見込める
- 3.3.社内外問わず信用を得やすい
- 4.従業員エンゲージメントを高める8つのステップ
- 4.1.1.現状を整理する
- 4.2.2.自社が抱える課題を抽出する
- 4.3.3.対策方針の策定を行う
- 4.4.4.施策を検討する
- 4.5.5.目標設定を行う
- 4.6.6.施策を実行する
- 4.7.7.定性・定量での振り返りを行う
- 4.8.8.改善・実行を繰り返す
- 5.従業員エンゲージメントを高める具体的な6つの施策
- 5.1.1.企業が掲げるビジョンを共有する
- 5.2.2.人事評価の見直しを行う
- 5.3.3.上司のマネジメント力を高める
- 5.4.4.従業員がスキルを身につけられる環境を用意する
- 5.5.5.社内コミュニケーションの活性化を行う
- 5.6.6.ワークライフバランスを改善する
- 6.従業員エンゲージメントを高めるにはリロクラブにご相談を!
- 6.1.ポイント型インセンティブ
- 6.2.ポイント型サンクスカード
- 6.3.Reloエンゲージメンタルサーベイ
- 7.まとめ:従業員エンゲージメントを高める施策を試してみよう!
従業員エンゲージメントとは?
従業員エンゲージメントとは、従業員と企業が信頼関係で結ばれた状態のことです。従業員が企業の経営理念に共感し、自発的に貢献したいと思う意欲を指します。つまり、従業員エンゲージメントは従業員の貢献度合いを示した言葉であり、高められるほど企業にとってもメリットが大きくなるでしょう。
従業員エンゲージメントが注目される2つの背景
従業員エンゲージメントが注目される理由は、主に以下の2つです。
- コミュニケーション不足が懸念されている
- 従業員エンゲージメントに課題を感じている企業が多い
それぞれについて解説します。
1.コミュニケーション不足が懸念されている
従業員エンゲージメントが注目される1つ目の理由は、コミュニケーション不足が懸念されていることです。今までは企業へ出社し、従業員同士が対面しながら仕事を進めるのが一般的だったため、自然とコミュニケーションを取れる環境が用意されていました。
しかし、新型コロナウイルスの蔓延をきっかけに働き方の多様化が急速に広まり、オンラインでのつながりが増えた企業も多いはずです。その結果、従業員同士のコミュニケーションが希薄となり、従業員エンゲージメントの悪化が懸念されるようになりました。
2.従業員エンゲージメントに課題を感じている企業が多い
2つ目は、従業員エンゲージメントに課題を感じている企業が多いことです。2020年の調査によると、新型コロナウイルスの蔓延によって働き方が多様化し、従業員エンゲージメントの低下を感じている企業は95.7%にも上っています。理由として考えられるのはコミュニケーション不足によって、企業の方向性を伝えにくくなったことです。
つまり、従業員が企業理念に共感しにくくなったことで、自発的な貢献意欲が低下していると考えられるでしょう。そのため、企業は従業員エンゲージメントを高める秘策が必要です。
参考:テレワークで会社の方向性を伝えにくくなったが8割。社員のエンゲージメント低下を実感 | 月刊総務オンライン
従業員エンゲージメントを高めることで得られるメリット
従業員エンゲージメントを高めるメリットは、主に以下のとおりです。
- 生産性の向上が期待できる
- 離職率の低下が見込める
- 社内外問わず信用を得やすい
それぞれのメリットについて解説します。
生産性の向上が期待できる
従業員エンゲージメントを高めると従業員が自発的に貢献してくれるため、生産性の向上が期待できます。例えば、プロジェクトの成功に向けて何が必要か、どうすれば目標を達成できるかなどを意欲的に考えてくれます。すると、事業が成功しやすくなるほか、効率的に業務を進められるでしょう。さらに、生産性がアップすると取引先や顧客からの満足度が高まり、利益の向上も期待できます。
離職率の低下が見込める
従業員エンゲージメントが高いと、離職率の低下が見込めます。従業員エンゲージメントは従業員と企業の信頼関係に直結しているため、エンゲージメントが高まるほど優秀な人材の流出を防ぎやすくなります。その結果、採用活動や新人教育にかかる手間を省けるため、余分な経費をカットしながら事業を継続できるでしょう。企業の損失を抑えながら事業を大きくしたい場合は、従業員エンゲージメントに着目するのがおすすめです。
社内外問わず信用を得やすい
従業員エンゲージメントを高められると、周囲からの信用を得やすくなります。例えば、求職者に「働きやすい職場」「信頼できる環境」だと判断してもらえれば、採用活動をスムーズに進められます。また、従業員エンゲージメントを高めると生産性がアップすることから、取引先や顧客からの信用も得やすいでしょう。
従業員エンゲージメントを高める8つのステップ
従業員エンゲージメントを高めるステップは、以下の8つです。
- 現状を整理する
- 自社が抱える課題を抽出する
- 対策を検討する
- 施策を検討する
- 目標設定を行う
- 施策を実行する
- 定性・定量での振り返りを行う
- 改善・実行を繰り返す
それぞれのステップについて解説します。
1.現状を整理する
まず、自社の現状を整理しましょう。すると、目指すべき状態が具体的になり、進むべき方向が明らかになります。例えば「目標となる企業の姿はどういったものか」「現状、目標とどの程度の差があるのか」などを分析します。
2.自社が抱える課題を抽出する
現状を把握したら、自社が抱えている課題を抽出します。例えば「従業員とのコミュニケーションが不足している」「人材採用が進まない」など、自社が抱える課題を明確にすると実行すべき施策を決めやすいです。
3.対策方針の策定を行う
次に、先ほど明らかになった課題を解決し得る施策を選定します。具体的な例は以下のとおりです。
課題 |
具体的な施策の例 |
---|---|
コミュニケーション不足 |
・定期的に出社日を設ける
・ツールを活用する
・社内イベントを行う
|
モチベーションの低下 |
・部署内での交流を増やす
・人事評価制度を見直す
|
就業に関する不安 |
・相談できる場を設ける
・働き方の見直しを行う
・福利厚生を充実させる
|
以上のように、自社が抱える課題に対する施策をすべて洗い出すと、次のステップで行動しやすくなります。
4.施策を検討する
次に選定した施策の中から実際に行う施策を決めていきましょう。自社の状況や予算を考慮しながら、有効な施策を選んでいきます。
なお、施策を決める際は「レコグニション」を導入するのがおすすめです。レコグニションとは、従業員が企業に貢献してくれた際に、感謝や称賛を伝える仕組みのことです。たとえ従業員が企業理念に共感し自発的に貢献してくれたとしても、企業側から一切の感謝がなければその気持ちは長続きしません。
レコグニションを導入し、企業側もしくは従業員同士で感謝や称賛を伝えられる制度を整えておけば従業員エンゲージメントも向上しやすいでしょう。
5.目標設定を行う
そして、企業が目指すべき場所を目標として設定しましょう。「どのような企業に成長したいか」「どのような職場環境を作りたいか」などを明らかにしておくと、施策の実行にも役立てられます。
6.施策を実行する
具体的な目標と施策が決まったら、実際に行動してみましょう。
ただし、従業員エンゲージメントを高める施策を実行したからといって、すぐに結果は出ません。施策が企業全体に浸透して効果を得られるまでには時間がかかるため、継続的な施策実行が必要です。そのため施策を選ぶときは、無理なく続けられるものを選ぶようにしましょう。
7.定性・定量での振り返りを行う
実行した施策の結果を定期的に振り返って、現状を把握しましょう。定期的な振り返りを行うことで、従業員エンゲージメントに有効な施策か、今後の結果に期待できるかなどがわかります。例えば、施策検討時には有効な施策と判断しても、時間の経過とともに別の施策が有効になる場合もあります。つまり、従業員エンゲージメントを高めるためには、定期的に振り返りを行い現状と照らし合わせた分析が重要です。
8.改善・実行を繰り返す
そして、振り返りで得られた結果から改善すべきポイントを見つけましょう。例えば、現状に合わせて施策を調整した場合、再度従業員に浸透させる必要があります。さらに、改善策を実行した後も定期的な振り返りを行って、効果を検証しなければいけません。従業員エンゲージメントを高めるためには、継続的な挑戦・改善が必要です。
従業員エンゲージメントを高める具体的な6つの施策
従業員エンゲージメントを高める具体的な施策は、主に以下の6つです。
- 企業が掲げるビジョンを共有する
- 人事評価の見直しを行う
- 上司のマネジメント力を高める
- 従業員がスキルを身につけられる環境を用意する
- 社内コミュニケーションの活性化を行う
- ワークライフバランスを改善する
それぞれの施策について解説します。
1.企業が掲げるビジョンを共有する
有効な施策1つ目は、企業が掲げるビジョンを共有することです。従業員の中には、企業が掲げるビジョンを理解せずに仕事を進めている人もいるかもしれません。しかし、ビジョンを共有し合えば目指すべき方向性が明確になり、団結力の強い組織を作れます。特にテレワークの導入によってビジョンの共有がしにくい場合は、従業員との連携方法を決めておくといいでしょう。
2.人事評価の見直しを行う
2つ目は、人事評価の見直しを行うことです。例えば、実績を出しているにもかかわらず、給料や評価に反映されていなければ従業員のエンゲージメントを高めるのは困難です。従業員の努力を正しく評価する制度の導入で、従業員からの信頼も勝ち取れるでしょう。
さらに、従業員が「正しく評価してもらえる」と判断できれば、意欲的に仕事に取り組む人が増えます。つまり、すべての従業員が公平に評価される人事制度を整えておくと、従業員エンゲージメントが高くなりやすいです。
3.上司のマネジメント力を高める
3つ目は、上司のマネジメント力を高めることです。上司はただ単に仕事の指示をするだけではなく、従業員が最大限の力を発揮できるサポートをしなければいけません。例えば、従業員に得意不得意を判断したうえで業務を振り分けたり、自主的に行動しやすい環境を整えたりするのも上司の仕事です。
マネジメント力の高い上司がいれば、従業員のモチベーションや貢献意欲が向上しやすくなり、従業員エンゲージメントにも良い影響をもたらすでしょう。必要に応じて上司向けの研修を行うなど、マネジメント力向上にも力を入れてみてください。
4.従業員がスキルを身につけられる環境を用意する
4つ目は、従業員のスキルが身につけられる環境を用意することです。現代の日本は終身雇用という考え方がなくなり、個人のスキルを磨く時代です。そのため「この企業で働き続けても自己成長できない」と感じられることのないように、スキルを習得できる環境を整えておきましょう。
従業員が学べる場を設けることで、モチベーションや生産性の向上も期待できます。具体的なスキル習得方法は、以下のとおりです。
- オンライン研修を導入する
- 資格取得を支援する
- 実務経験を積める場を設ける
5.社内コミュニケーションの活性化を行う
5つ目は、社内コミュニケーションの活性化です。従業員同士でのコミュニケーションが活性化すると、お互いを尊重し助け合う力も成長します。お互いをカバーし合いながら業務を進められれば迅速に問題を解決できたり、より良い成果を生み出しやすくなったりするでしょう。チャットツールなどを活用しながら、日々コミュニケーションが取れる環境を作ってみてください。
6.ワークライフバランスを改善する
6つ目は、ワークライフバランスの改善です。企業理念に共感できたとしても、従業員のプライベートが犠牲になる状態であればエンゲージメントを高めるのは厳しいです。仕事とプライベートの両方を充実できるような働き方を実現できれば、従業員のエンゲージメントも高まるでしょう。残業時間の見直しやストレスチェックの実施など、自社に合ったワークライフバランスへの取り組みを実施してみてください。
従業員エンゲージメントを高めるにはリロクラブにご相談を!
従業員エンゲージメントを向上させたい方には、リロクラブの以下のサービスがおすすめです。
- ポイント型インセンティブ
- ポイント型サンクスカード
- Reloエンゲージメンタルサーベイ
それぞれの特徴を解説します。
ポイント型インセンティブ
ポイント型インセンティブとは、ポイント付与型の報奨制度のことです。成果やプロセス、各従業員の努力まで細かく評価・承認することができるため、従業員満足度の向上が期待できます。
従来のインセンティブは、現金や金券を使って評価するのが一般的です。
しかし対象者が限られていたり、制度のマンネリ化が危惧されていたりしました。リロクラブのポイント型インセンティブであれば柔軟な制度設計が可能となり、幅広い従業員に対してポイントを付与できます。
なお、貯まったポイントは好きな商品と交換できるほか、リロクラブ提携の宿泊・レジャー施設、フィットネス、映画館、劇場などにも利用可能です。企業からの評価を可視化できるため、従業員のモチベーションをアップしながら業務に取り組んでくれるでしょう。
https://www.reloclub.jp/fukuri/incentive/
ポイント型サンクスカード
ポイント型サンクスカードとは、従業員同士でサンクスカードとポイントを贈り合えるサービスです。従業員同士が自発的にお互いの努力や成果を評価・賞賛・承認し合えるため、交流やコミュニケーションの活性化につながります。サービスの導入で働きやすい環境を作りやすくなり、従業員のモチベーションもアップしやすいでしょう。
貯まったポイントはポイント型インセンティブと同様に、好きな商品と交換できるほか、リロクラブ提携の宿泊・レジャー施設、フィットネス、映画館、劇場などにも利用可能です。
https://www.reloclub.jp/fukuri/thanks-card/
Reloエンゲージメンタルサーベイ
Reloエンゲージメンタルサーベイとは、2つのサーベイ(ディープサーベイ、ショートサーベイ)を利用することで従業員の離職・休職につながる変化を早めに把握するサービスのことです。早めに要因を特定できれば従業員の離職を防ぎやすくなり、必要な対策を講じられます。
なお、ES調査とエンゲージメンタルサーベイは調査目的が大きく異なります。ES調査は従業員満足度を調査するのに対して、エンゲージメンタルサーベイは企業へのエンゲージメントを測定する方法です。エンゲージメントが高いほど企業への貢献意欲が高いと判断され、理念やビジョンへ共感してくれていると推測できます。そのため、ES調査と並行して実施すると、従業員の思いを把握しやすくなるでしょう。
https://www.reloclub.jp/health/engage-mental/
まとめ:従業員エンゲージメントを高める施策を試してみよう!
従業員エンゲージメントとは、企業と従業員の信頼関係を表したものです。自発的に「貢献したい」と思ってもらえると生産性がアップしたり、離職率の低下が見込めたりします。結果的に従業員満足度も向上しやすくなり、企業にとっても従業員にとっても働きやすい環境となるでしょう。
従業員エンゲージメントを高めたい人には、リロクラブのサービスがおすすめです。従業員の心と体のコンディションを可視化しつつ、レコグニションを取り入れると従業員エンゲージメントを高めやすくなるでしょう。従業員により良い環境を用意したい人は、ぜひリロクラブまでご相談ください。